オーストラリアでの登板に注目した「MLB.com」は、「2005年、メッツでランディ・ジョンソンを相手に魔法の瞬間を演出した時、ク・デソンは35歳だった。すでに韓国と日本で11年間もスターとして活躍し、メッツを離れたあとも投球を止めなかった」とし、「KBOを引退したあと、再び大陸を越えてオーストラリアリーグに合流した。今年の救援投手賞を2度受賞し、5シーズン平均自責点2.15を記録した」とク・デソン果てしない道のりを紹介している。
去る2015年を最後に事実上引退していたク・デソンだが、ジーロング・コリアの監督を努めていた2018-2019シーズン、投手として再びマウンドに上がることに。
当時49歳だったク・デソンは「ほとんどのチームメイトが20代や30代前半だった。彼らは私が戻ってきたことに驚いた。予想できなかったことだった」と振り返る。49歳での1イニング無失点が最後の投球だと思っていたが、今回4年ぶりにマウンドに立ち、オーストラリアでの最高齢記録を打ち立てることとなった。
ク・デソンは今回のサプライズ登板について「機会があれば投げられるようにいつも投球練習をしてきた」とし、「球速は10マイル(16.1km)減り、75マイル(120.7km)程度だった。ボールが遅すぎて、打者たちがどうすればいいのか分からないようだった」と謙遜するも、「年齢に限界がないということを見せたい。オーストラリアであれ韓国であれ、腕を使えるまで私が愛すること、ボールを投げることをできるだけ長くやりたい」という言葉で現役がまだまだ続くことを示唆した。
日本では、サッカー選手の三浦知良が55歳でポルトガルのオリヴェイレンセに移籍したことが世界的に話題になっている。アスリートの競技寿命が延びている現在、今後も年齢を感じさせないプレーで世界中のスポーツファンを驚かせることを期待したい。
(記事提供=OSEN)