日韓の次期メジャーリーガーとして注目されているイ・ジョンフと山本にとっては、今回のWBCは自身の価値を最高潮に高めるチャンスだ。2人とも、2023シーズン終了後にポスティングを通じてメジャーリーグに進出することが有力視されている。
同メディアは「イ・ジョンフがメジャーリーグに来ることは確実だ。所属球団はポスティングをしたいイ・ジョンフの意思を尊重する旨を明らかにし、すでにスコット・ボラス氏をエージェントとして雇用した」とし、「昨季は打率0.349で23本塁打、66四球を記録し、三振は32個しかなかった」とイ・ジョンフを紹介した。
ただ、「イ・ジョンフを見た関係者たちは、KBOがメジャーリーグの投手と同等のスピードにないという点とともに、彼の力がメジャーリーグで継続するか疑問を呈した」と伝えた。
とあるスカウトディレクターは、「メジャーで成功した韓国人選手が多くない」とし、チュ・シンスやチェ・ジマン以外に明確な実績を残した韓国人打者がいないことを指摘した。
それでも、同氏は「イ・ジョンフはいくつかのツールを持っている。打って、走って、投げてなど多くのことができる」とし、「スイングが本当に特異だが、(メジャーリーグの)速い球に慣れていない。私の考えではパワーも少し足りない。しかし、自分のゾーンをコントロールすることができ、結果を作り出すので興味深い」と期待感を示した。
一方、イ・ジョンフとともに紹介された山本については絶賛一色だった。
とあるスカウトは「日本で証明するものは残っていない。とてつもない競争力がある。良い腕の動きとデリバリーを繰り返す。自分が望むときに97~99マイル(156~159km)まで投げることができ、スプリットは最上級の球種だ。千賀滉大(ニューヨーク・メッツ)よりずっと良い投手だ」と褒めたたえた。
また別のスカウトディレクターも、「コマンドがとても良い。5球種を駆使するほど多くの武器を持っている。メジャーリーグで大金を稼ぐだろう」とし、「スプリットとカーブは世界的レベルだ。千賀のスプリットは“お化け”とも呼ばれるが、山本は彼より優れている」と絶賛した。
ほかでは、昨季に日本人最多の56本塁打を記録した村上宗隆(東京ヤクルトスワローズ)に関する内容も取り上げられた。
とあるスカウトディレクターは、「空振りは多いがまだ22歳だ。これまで日本で誰も見せられなかったパワーを見せた。とても印象的だ」と期待した。昨季終了後にヤクルトと3年18億円の複数年契約を結んだ村上は、2026年にメジャーに進出することが予想される。
(記事提供=OSEN)