彼は昨年、タンパベイ・レイズで113試合に出場し、打率0.233(356打数83安打)、11本塁打、52打点、OPS.729を記録。そしてシーズン後、右肘の骨片除去手術を受け、リハビリを行った。
今年初めのアメリカ出国当時、チェ・ジマンは取材陣の前で「太極マーク(韓国国旗)をつけたことがないため空腹だった。韓国選手たちと一緒にプレーしてからもう13年が過ぎた。それで本当にやりたいという気持ちになった」とWBC出場への切実な意欲を示したが、霧散することとなった。
ほかにもチェ・ジマンは球団との年俸問題も抱えていた。パイレーツは465万ドル(約6億1000万円)を提示したが、それよりも75万ドル多い540万ドル(約7億2000万円)を要求したため、年俸調整申請に突入することとなった。これにはWBC韓国代表のイ・ガンチョル監督をはじめ、多くの関係者が関心を示した。
結果はチェ・ジマンの敗訴に終わり、結局、パイレーツが提示した年俸に確定した。聴聞会を控えて合意点を見出したが、双方とも退かず、調停委員会は聴聞会でパイレーツ側についたのだ。
『ピッツバーグ・ポストガジェット』はこれらを踏まえ、「チェ・ジマンはWBCでプレーする機会も失い、年俸調停聴聞会でも負けた」とし、「まだ序盤なので見守ってほしい」と伝えている。
そんなチェ・ジマンは初のFA資格取得を控えている。
WBC出場の失敗、年俸調停敗訴など、1年の頭から良くないことが続いているため、新シーズンへの準備がいつにも増して重要になる見通しだ。
(記事提供=OSEN)