韓国代表のアリゾナキャンプは、悪天候や航空便遅延などのトラブル続出で大きな困難を経験した。去る2月23日と27日には予定されていた強化試合が中止となり、機体の欠陥により予定されていた航空便が遅延。帰国スケジュールを変更せざるを得ない慌ただしさで、選手のコンディション維持に困難な状況が続いた。
ただ、予定された便でほかの選手よりも早く韓国に帰ってきたヤン・ヒョンジョンは環境面を言い訳しなかった。
「アリゾナは天気が良くなかったが、施設は本当に素晴らしかった。環境が良くなくても、自分たちで探してトレーニングをしなければならない。“天気が良くなかった”という言い訳はしたくない」と、韓国代表としての責任感を強調した。
「コンディションはそれほど心配しなくても良さそうだ」というヤン・ヒョンジョンは、「アリゾナで練習登板したときも問題なかった。これから高尺ドームで練習をするが、室内でやればペースをさらに引き上げることができそうだ。高尺ドームで登板するかどうかはわからない。だが、登板すれば当然マウンドに上がり、ボールを投げることができる状態だ」と、WBCを直前に控えペースをさらに引き上げると話した。
東京ドームで行われる1次ラウンド・プールBに入った韓国代表が最も警戒しなければならない相手は、宿命のライバル侍ジャパン(日本代表)だ。
日本代表は大谷翔平(ロサンゼルス・エンゼルス)をはじめメジャーリーガーが多数合流し、有力な優勝候補に浮上している。しかし最近、打線の中心として活躍が期待された鈴木誠也(シカゴ・カブス)が、負傷によって代表を辞退した。
ただ、ライバルの主力離脱にもヤン・ヒョンジョンは「相手からどんな選手が出てきて、誰が抜けるかは大きく考えない。韓国代表がどうするのか、自分がどうするのかがもっと重要だ」とし、「日本などの対戦相手より、韓国が自分の技量を発揮することがさらに重要だろう」と述べた。
韓国代表のWBC初戦は3月9日。相手はダークホースと評されるオーストラリア代表だ。ヤン・ヒョンジョンは「必ず勝利しなければならない相手だ。それ以外に考えるべきことはない」と覚悟を固めた。
(記事提供=OSEN)