エドマンは1995年5月、韓国人の母親クァク・ギョンアさんとアメリカ人で大学野球コーチの父親ジョン・エドマンさんの間に、2男1女の次男として生まれた韓国系アメリカ人だ。
フルネームは「トーマス・ヒョンス・エドマン」で、ミドルネームに韓国名のヒョンスを用いる。
エドマンは2019年にカージナルスでメジャーデビューし、4シーズンの間で459試合に出場。打率0.269、40本塁打、175打点、79盗塁を記録するなど、主力内野手として活躍している。2021年にはナ・リーグ二塁手部門のゴールドグラブ賞も受賞した。
この28年間で一度も韓国を訪問したことがなかったエドマンだが、母親クァク・ギョンアさんの影響からか、韓国文化と言語に不慣れではない様子だった。
3月1日、仁川国際空港で韓国報道陣の取材に応じたエドマンは、「“アンニョンハセヨ(こんにちは)”、“カムサハムニダ(ありがとうございます)”、“チョヌン トミーイムニダ(私はトミーです)”など韓国語をいくつか話せる。今もずっと勉強中だ」とし、「これまでの間、韓国には行きたいとずっと思っていた。こうして来ることができてとても楽しみだ」と明るく笑った。
韓国人の母親のおかげで、幼い頃から韓国料理にも深く接した。エドマンは「幼い頃からキムチをたくさん食べたし、プルコギもカルビも好きだ。韓国代表チームにいる間、韓国料理を食べることを考えると楽しみだ。また、韓国に住んでいる母方の祖母に会い、韓国文化について話し合う時間も別途に設ける計画だ」と話した。
エドマンは韓国代表への合流が確定した後、母親から韓国文化に関する礼儀教育も受けた。「母が韓国文化に対して多くの助言をしてくれた」とし、「特に自分より年上の方々を敬い、挨拶する文化を多く話してくれた。そのような文化にも早く適応できるようにしたい」と意欲を示す。
今回の韓国代表には、2020~2021年にカージナルスでチームメイトだったキム・グァンヒョン(SSG)という韓国の友人もいる。「キム・グァンヒョンとはかつて一緒にプレーしながら良い思い出をたくさん作った。キム・グァンヒョンが昨年、KBOリーグで良い活躍をしたことも知っている。代表で一緒に良い活躍をしてみたい」と意気込んだ。
キム・ハソン(サンディエゴ・パドレス)とWBC屈指の二遊間コンビを組むことになるエドマンは、初めて会うことになる韓国野球ファンへの挨拶も忘れなかった。
「韓国のファンに会えてうれしいし、韓国代表として戦えることができて光栄だ。良いプレーをして、マイアミで行われる準決勝に進出できることを望んでいる」と、力強く目標を伝えた。
(記事提供=OSEN)