藤浪は23日に行われたテキサス・レンジャーズ戦で先発登板し、2.1回72球を投げて7被安打(1被本塁打)、2奪三振、3四球、1死球の8失点を記録した。試合も3-18のアスレチックス大敗で終わり、藤浪は日本人投手として初めてメジャーデビュー4連敗を喫した。
藤浪は今季4回の登板でいずれも苦杯をなめた。防御率はなんと14.40に達している。
メジャーデビューとなった2日のロサンゼルス・エンゼルス戦では、2.3回を投げて5被安打、3四球、4奪三振の8失点と崩れた。9日のタンパベイ・レイズ戦も4.1回で3被安打(1被本塁打)、4四球、1奪三振の5失点で敗れた。
それでも、3回目の登板となった16日のニューヨーク・メッツ戦は、6回を投げて4被安打(2被本塁打)、2四球、5奪三振の3失点で初のクオリティスタートに成功し、安定感を得たように見えた。しかし今回、レンジャーズ打線に集中砲火を浴びて炎上降板となった。
アスレチックス率いるマーク・コッツェイ監督もこれ以上見守ってばかりはいられないという立場だ。指揮官は「直球に対する自信を失い、ストレイクを取れるスプリットに依存している」と指摘。今後の藤浪起用の計画については「すべて原点から見直す。先発ローテーション除外の可能性も否定しない」と伝えた。
一方、元横浜DeNAベイスターズ監督のアレックス・ラミレス氏は、自身のSNSを通じて「藤浪がこのように崩れるのはNPBで何度も見たことがあるので、それほど驚くことではない」とし、「先発ではなく1~2イニングを消化するリリーフを任せるか、マイナーリーグAAで経験を積ませた方が良い」と見解を示した。
阪神タイガース時代の2015年にはセ・リーグ奪三振王に輝くなど、日本屈指の先発投手として名声を博した藤浪だが、メジャー初勝利の夢は日に日に遠のいている模様だ。
(記事提供=OSEN)