韓国プロ野球KBOリーグ時代は“秋のエース”として猛威を振るったクリス・フレクセン(シアトル・マリナーズ)が、米メジャーリーグで袋叩きに遭った。
フレクセンは24日、本拠地T-モバイル・パークで行われたカージナルス戦で先発登板し、4回9被安打(2被本塁打)、3四球、3奪三振、6失点の乱調でシーズン4敗目を喫した。
フレクセンは初回、試合開始とともに先頭打者ヌートバーの先制ソロ本塁打を献上した。1球目に投じた146kmのストレートを、無情にも右中間に大きく打ち返されたのだ。
その後もポール・ゴールドシュミット、ノーラン・ゴーマンに連続安打を打たれて動揺すると、無死一、三塁でノーラン・アレナドの三振とゴーマンの盗塁失敗でアウトカウントを2つ増やしたが、この間に三塁走者ゴールドシュミットの生還を許し、さらに失点した。
続く2回は無失点で抑えたが、3回はゴールドシュミット、ウィルソン・コントレラスを四球で塁に出した後、二死一、二塁でタイラー・オニールに適時打を打たれ、1失点を加えた。
4回には一死からアンドルー・キズナーとヌートバーに連続安打を打たれ、ゴーマンの本塁打で一挙3失点した。初球のカットボールが中央に甘く入ったところを軽く打ち返されてしまった。
結局、フレクセンは同回限りで降板し、2番手ベン・マーフィーにマウンドを譲った。マリナーズは結局、3-7で敗れた。
かつて2020年シーズンに斗山ベアーズの秋のエースとして活躍したフレクセンは、2021年シーズン前にマリナーズと2+1年1275万ドルで契約し、MLBに復帰した。そして、カムバック初年度は31試合で14勝6敗、防御率3.61という好投を披露し、「KBO逆輸出神話」を見せつけた。
昨季も33試合で8勝9敗、防御率3.73と優れた成績を収めたフレクセンだが、8月からリリーフ陣に転換となった。リリーフとしては11試合で1勝2セーブ、防御率1.62と好投したが、ポストシーズンではエントリー脱落の悔しさを味わった。
MLB復帰3年目の今季は先発ローテーションに復帰した。しかし、今回の4回6失点をはじめ期待以下の成績が続いており、登板5試合で未勝利の4敗、防御率8.86と大苦戦している。
2年前に14勝を収めたエースの風貌をまったく感じられない、フレクセンの苦難のシーズンが続いている。
(記事提供=OSEN)