大谷は同日行われたロサンゼルス・ドジャース戦に「1番・指名打者」で先発出場し、4打数3安打(1本塁打)、3打点、1得点の活躍を披露した。
今シーズン、自己通算2度目のア・リーグMVPに挑戦している大谷は、打者として打率0.302(341打数103安打)、32本塁打、71打点、OPS(出塁率+長打率)1.050を記録。投手として17試合(100.1回)7勝4敗、防御率3.32の大活躍で前半戦を終えた。
本塁打、打点、長打率(0.663)、OPS、三塁打(6本)の各部門で1位を占めるなど、特に打撃面でキャリアハイの活躍を続けている。
だが、エンゼルスは大谷が圧巻のパフォーマンスを見せているにもかかわらず、失望した成績で前半を終えた。
実際、同日のドジャース戦でも大谷が活躍したが、投手陣が崩壊して5-10の大敗を喫し、5連敗の泥沼に陥った。
これでエンゼルスは45勝46敗。5割の勝率が崩壊し、ア・リーグ西地区4位、ワイルドカード8位に墜落した。
『MLB.com』は「大谷は今年がエンゼルスとの契約最終年だ。エンゼルスは2014年以来のポストシーズン進出に挑戦しているが、厳しい状況のなかでトレード締め切り期限である8月2日が近づいている」とし、窮地に陥ったエンゼルスの現状を伝えた。
大谷は今季終了後にFA資格を得る。現地メディアは、大谷がMLB史上初の5億ドル超え契約を結ぶものと見込んでいる。
エンゼルスは大谷と契約延長を結ぶために、ポストシーズン進出競争、さらにはワールドシリーズ優勝にも挑戦できるチームだという点をアピールしなければならないが、今季の成績はますます下落している様子だ。
『MLB.com』は「大谷はエンゼルスの今季成績に関係なく、トレードはされない見通しだ。しかし、球団がトレード締め切り期限に臨む姿勢は変わりかねない。大谷は今シーズン、6度もサイクルヒット未遂に終わっているが、本塁打と三塁打の数で大リーグ首位を走っている」とし、大谷の活躍と対照的に、エンゼルスのポストシーズン進出が断たれる可能性があることを示唆した。
アメリカの野球統計サイト『ファングラフス』によると、エンゼルスがポストシーズンに進出できる確率はわずか11.4%に過ぎない。ワールドシリーズ優勝の確率は0.7%だ。
エンゼルスのポストシーズン進出の夢が次第に消えていくなか、大谷はどのような決定を下すことになるのか。世界中の野球ファンが彼の去就を注意深く見守っている。
(記事提供=OSEN)