来月2日、ボルチモア・オリオールズ戦での復帰登板が確定したリュ・ヒョンジンは同日、ブルペン投球で最終点検を行った。
捕手のダニー・ジャンセンがボールを受けるなか、ジョン・シュナイダー監督、ピート・ウォーカー投手コーチ、そしてケビン・ゴーズマンとクリス・バシットら投手陣がブルペン場に集まり、リュ・ヒョンジンを見守った。
シュナイダー監督は「本当に良かった。ピッチコムの機能にも慣れてきて、いつものようにロケーションが正確だった。彼は準備ができている。本当に良さそうだ」と褒め称えた。
『ジ・アスレチック』は「リュ・ヒョンジンが復帰すれば、ブルージェイズは一時的に先発が6人体制に転換する。タイミングが適切だ。 ブルージェイズは29日のロサンゼルス・エンゼルス戦から17日間で17試合を行う厳しい日程を消化する。この期間、リュ・ヒョンジンの加勢によって先発投手の休息日が増えるだろう」と説明した。
続けて、「6月の1カ月間、アレク・マノアがコマンド問題を解決するためにマイナーに降格した際に負担が加重されたゴーズマン、バシット、ホセ・ベリオス、菊池雄星など先発投手たちにとっては嬉しいニュースだ。先発6人体制への転換は、投手がリフレッシュできる機会だ」と期待した。
ゴーズマンは「先発6人体制で休息を取れるようになった。今年は確実に大変な一年なのに休みがあまりなかった。今がリュ・ヒョンジンが入ってくる完璧な時期だと思う」と喜んだ。
2021年11月にブルージェイズと5年1億1000万ドルでFA契約を結んだゴーズマンは、今季21試合(127.2回)を投げて8勝5敗、防御率3.10、171奪三振を記録している球団のエースだ。
また別の先発ベリオスも、「毎回、先発登板した後はさらにもう一日休むのが助けになる」と加勢した。
リュ・ヒョンジンと最も親しい選手の一人であるマノアも、「リュ・ヒョンジンはリュ・ヒョンジンだ。すべてのボールを混ぜて投げたし、あらゆる面で良さそうだ。最も重要なのは、彼のコンディションが本当に良さそうだということだ。復帰が本当に楽しみだ」と話した。
シュナイダー監督は「リュ・ヒョンジンをローテーションに入れることに対して先発陣の反応が良かった。誰もがもう一日休みたいだろう。我々の先発陣は緊密な関係を持つグループで、リュ・ヒョンジンの復帰を歓迎している。彼の復帰が短期的には皆の助けになることを理解している」と話した。
ただ、シーズン最後まで先発6人体制というわけではない。
『ジ・アスレチック』は「17連戦を戦うため、少なくとも2回以上先発6人体制を稼動するものと見られるが、一時的な措置である可能性が高い。ブルージェイズはいずれ、最高の先発投手がより頻繁に登板する伝統の先発5人体制に戻るだろう。6人とも健康だと仮定した場合、1人が抜けるという意味だ」と内部競争を強調した。
リュ・ヒョンジンとしては、復帰戦から確実なパフォーマンスを見せてこそ、先発陣に生き残ることができる。
先発1~3番手のゴーズマン、ベリオス、バシットの立ち位置は安定している。今回、先発4~5番手の座をめぐって菊池、マノアがリュ・ヒョンジンと“残留競争”を繰り広げる見通しだ。
(記事提供=OSEN)