新たな韓国人プレミアリーガーが誕生しそうだ。
ヨーロッパサッカーの移籍市場に詳しいジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏は7月24日(日本時間)、自身のSNSで「トッテナムが2006年生まれのウィンガー、ヤン・ミンヒョク(18)の移籍を巡って江原(カンウォン)と交渉を終えた」と明らかに。そして最終合意がなされ次第、メディカルテストが行われるだろうと伝えている。
トッテナムは韓国代表キャプテンのソン・フンミン(32)が所属することで知られる、世界的なクラブだ。そんな強豪への加入が迫っているヤン・ミンヒョクとは一体、どのような選手なのだろうか。
2006年4月16日生まれのヤン・ミンヒョクは、今シーズンからKリーグでプレーし始めたばかりの有望株だ。現在、江原第一高校に在学中で、準プロとして2024年シーズンからKリーグでプレー。24試合で7ゴール、3アシストを記録している。
特に、江原FCの歴代最年少出場、得点、アシストなどの記録をすべて塗り替えるなど、新たな韓国の至宝として期待がかかる逸材だ。去る6月に正式なプロ契約も結んでいる。
史上初のKリーグ1(1部)ヤングプレーヤー賞を4、5、6月と連続受賞もしている。
そんなヤン・ミンヒョクについて、江原FCのキム・ビョンジ代表理事は6月末、「プレミアリーグの“ビッグクラブ”と交渉中。状況がポジティブに見える。交渉は70~80%程度は進んでいる」と明らかにしていた。
また、「プレミアリーグでも上位に分類されるチームで、私の考えでは、全世界のトップ20チームを選ぶならば、その中に入りそうなクラブ」とだけ述べていた。
韓国の新星に英『BBC』も注目。「韓国の年代別代表のヤン・ミンヒョクは、江原で24試合7ゴールを決めた。今年3月にはKリーグ最年少得点記録も樹立した。イ・ヨンピョとソン・フンミンの後を継ぎ、トッテナムに加入する韓国人選手になるものとみられる」と現地で報じているほどだ。
ほかにも、英『フットボールロンドン』『スカイスポーツ』などの複数なメディアが、ヤン・ミンヒョクがトッテナム移籍に近づいていると伝えた。ただ、トッテナムと契約したあとに江原へとローンで加入し、2024シーズンはそのままプレーする予定だという。
その後、2025年1月から本格的にトッテナムへと合流するものと見られる。
ヤン・ミンヒョクはすでに、Kリーグで“史上最大級の才能”と呼ばれている。今季、済州(チェジュ)ユナイテッドとの開幕戦から出場し、江原FC歴代最年少出場記録(17歳10カ月15日)、“デビュー35秒アシスト”まで記録。
そしてゴールまでの時間も必要なかった。第2節の光州(クァンジュ)FC戦で早くも得点し、史上2人目となる準プロ得点者に。ついでにクラブ歴代最年少得点、Kリーグ1歴代最年少得点記録も塗り替えてしまった。
その後も18歳とは思えないプレーでサッカーファンの注目を集めると、サイドで躍動する姿からソン・フンミンの後継者として期待されるまでになった。
サッカー界の消息筋によると、「ヤン・ミンヒョクは1軍契約締結がほとんど終わった。従って、まずはトッテナム1軍に合流する予定」とし、「契約が終われば今シーズンまで江原でプレーし、来シーズンからトッテナムでプレーする予定だ」と説明している。
(記事提供=OSEN)
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