25年後は65歳以上が4割超、貧困率は先進国で最悪…統計で見る「超高齢社会・韓国」のリアル【最新版】

2025年09月30日 社会 #時事ジャーナル
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韓国が今年、高齢者人口が初めて全体人口の20%を突破し「超高齢社会」に本格的に突入したなか、引退年齢層の相対的貧困率が経済協力開発機構(OECD)加盟国内で最も高い水準であることが明らかになった。

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統計庁が9月29日に発表した「2025年高齢者統計」によると、2025年における65歳以上の高齢者人口が1051万4000人と集計された。

これは全体人口の20.3%に相当する数字で、韓国は高齢者人口比率が20%を超えたことで「超高齢社会」に突入した。

高齢者人口の比重は今後、継続的に増加すると予想されており、2036年には30%、2050年には40%を超過するとの見通しだ。65歳以上の高齢者世帯は618万7000世帯で全体の27.6%に達した。2038年には1000万世帯に増え、2052年には半分以上(50.6%)を占めると予測されている。

昨年、高齢者世帯の平均純資産額は4億6594万ウォン(日本円=約4925万円)で、前年より1054万ウォン(約111万円)増えた。所得不平等を示すジニ係数(1であれば完全不平等)は2023年が「0.380」で、2024年の「0.383」より小幅に緩和された。

ただし、66歳以上の引退年齢層の相対的貧困率(中央値所得の50%以下)は2023年基準で39.8%で、前年より0.1%ポイント上昇。これは2022年基準(39.7%)で経済協力開発機構(OECD)33カ国の中で最も高い水準だ。

仕事(求職活動を含む)をした高齢者は34.4%で0.6%ポイント増加し、労働時間は平均1時間33分で5分増えた。高齢者(今年65~79歳)の57.6%は「仕事をしたい」と答え、その理由としては「生活費の足し」が51.3%で最も多かった。

65歳以上の高齢者のうち、自分の現在の生活に満足している人の比重は昨年基準で35.5%と、前年比3.6%ポイント増加。ただし、依然として全体人口平均(40.1%)よりは低かった。自分の社会・経済的成就に満足すると答えた割合は33.2%で、前年より6.6%ポイント増加したが、やはり全体平均(35.7%)には及ばなかった。

写真はイメージ
(写真=サーチコリアニュース編集部)

昨年、全体の離婚件数が1.3%減少したのと対照的に、65歳以上の男性と女性の離婚は前年比それぞれ8.0%、13.2%増加した。また、65歳以上の再婚も男性が6.4%、女性が15.1%増加。これも全体の再婚件数の減少(男性 マイナス1.0%、女性 マイナス2.6%)と対照的な姿だ。

65歳以上の40.4%は健康管理に時間を投資した。これは5年前より6.3%ポイント増加した数値だ。自ら運動をするなど「自己健康管理」をする比率は34.5%で9.0%ポイント増えた一方、病院訪問など「医療サービスを受ける」比率は9.7%で2.9%ポイント減った。

外見管理をするケースは58.0%で、5年前より11.3%ポイント増加。昨年、65歳以上の健康管理時間は1日平均20分で、5年前の2019年より1分減少した。反面、個人衛生および外見管理時間は1時間27分で、6分増加した。

高齢者たちがスマートフォンやタブレット、PCなど情報通信技術(ICT)機器を利用する時間が大きく増加した。特に放送視聴が1日平均3時間30分で最も多く、動画視聴19分、読書5分の順だった。動画視聴時間は5年の間に16分増加しており、メディアを活用した余暇で動画を視聴した比率は21.6%で18.1%ポイント跳ね上がるなど、最も大きな増加幅を見せた。

ICT機器使用時間は1日平均1時間39分で1時間5分増加。メディア基盤余暇時間(4時間6分)のうち、ICT機器を利用した時間は46分で、5年前の10分から大きく増加した。

なお、高齢者の平均睡眠時間は8時間14分で、5年前より14分減少している。

(記事提供=時事ジャーナル)

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