日本の感覚では、ややこしすぎると感じてしまう韓国の年齢事情について、2016年に世論調査専門機関がアンケートを実施。「数え年と満年齢、どちらが良いか?」という質問だった。
その結果、「数え年を維持するほうがよい」が46.8%、「満年齢で統一」が44.0%で、ほぼ真っ二つ。
年齢層別に見ると、30代は「満年齢派」が50.7%と過半数を占めたが、それよりも若い20代は「数え年派」が52.8%となった。理由は不明だが、少しでも低く見られたい30代と、若く見られたくない20代で意見が割れたのかもしれない。
そもそも韓国が数え年を使っているのは、中国の影響だと考えられている。漢字の文化圏では0の概念が浸透しておらず、1から数え始めることが自然だった。それでも日本では1902年から満年齢で統一しているし、中国も1966~1976年の文化大革命を通じて満年齢が定着した。今も数え年を使っているのは唯一、韓国だけなのだ。
グローバル化の著しい現代において、韓国の年齢事情に変化は訪れるのだろうか。