韓国ではちょうど1年前の2021年8月、チャ・スンウォン主演映画『シンクホール』が公開された。同作は地下に空洞ができて地盤沈下してできた穴「シンクホール」に、マイホームが一瞬にして沈んでしまうという災害を描いた映画だ。公開初日に14万人を動員した人気作だ。
娯楽作品として『シンクホール』は好評を得たが、物語以外にも韓国の人が無視できない要素がある。それが地盤沈下だ。
韓国では8月8日から首都圏地域を中心に記録的な大雨が続き、雨のため道路に生まれた道路のヒビやポットホール(くぼみや穴)1000件余りが運転者と歩行者を脅かしている。「道路上の地雷」とも呼ばれるポットホールが車両や歩行者の事故につながっているのだ。
実際に8月11日午前には、ソウルで直径1mほどのポットホールにバスの車輪がハマる事故が発生した。人命被害はなかったが、車体が片側に大きく傾いてドライバーと搭乗していた乗客8人が怪我をする事態となった。
ソウル市が発表した統計資料によると、この期間に発生したポットホールは1019件、地盤沈下は12件発生している。現在、復旧を急いでいるが、連日の雨に作業も進まない様子で、区役所には一日に数百件の届出が届いているという。
こうした状況に韓国内でも「恐怖の地雷畑!特にオートバイドライバーは注意してください」「この様子を見ると大地震が来たら、街事態が沈みそう」「事故や怪我人が出ないことを祈るばかりだ」など、注意を呼びかける声が多く上がった。
散乱したアスファルトの破片を踏めばタイヤがパンクする二次災害も起りやすい。韓国政府には、この未曾有のトラブルを迅速に解決してほしいものだ。
(文=サーチコリアニュース編集部)
前へ
次へ