韓国ソウルの地震対策の脆弱性が発覚…M7.0の地震で死傷者67万人とのシミュレーション結果が

2016年02月16日 社会
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日本は世界でも有数の“地震大国”だ。

その分、いざ地震が起こった際の対策は、どこの国よりも優れているといえるだろう。一方の韓国は、ベースとして日本に比べると地震は少ない。

ただ近年は、韓国でも地震に関する注目が高まっている。というのも、単純に地震の発生件数が増えているからだ。

韓国気象庁によると、2015年に入ってマグニチュード2.0以上の地震が33回計測されたという。1980年代は16回にすぎなかったが、2000年代には44回、そして2010~2014年は58回となっている。

そんななか2015年9月17日、恐ろしい数字が明らかになった。なんとソウルにある建物の75%が耐震設計を備えていないことが判明したのだ。

ソウル市が国会に提出した資料によると、2015年6月時点で、法律で耐震対策を義務付けられている建築物28万4409棟のうち、実際に耐震設計が施されているのは25%の7万982棟にすぎないことが判明した。

多くの人が日常的に利用する、学校や区役所などの公共施設の状況もひどい。

耐震設計なしが7割超え!!

ソウル市内にある学校の場合、耐震設計がされているのは2971校中、わずか840校のみ。全体の72%が耐震設計がなされていないため、4校に3校は大地震発生時に多くの被害が生じる可能性があるということになる。

朝鮮半島における最大の地震が起きたのは、1980年1月8日。朝鮮半島北西部の平安北道で発生したM5.3の地震だ。

以降、2003年3月に仁川に近い海域でM5.0、2004年慶尚北道の海域でM5.2、そして2014年4月に忠清南道の海域でM5.1の地震が発生している。

日本に比べるとなんてことない規模と回数かもしれないが、韓国も決して“地震安全地帯”ではないことがわかるだろう。

にもかかわらず、ソウル市のひどすぎる地震対策には、韓国ネット民たちもあきれてしまっているようだ。

「韓国は一度被害を味わってみなければ行動しない。事前に対策を取るような話は韓国では期待できない」「ソウルだから75%なんだよ。ほかの地域なら、90~95%じゃないか?」「手抜き工事のせいで、何もなくても倒壊しているのに……」と、自虐的なコメントが目立った。

マグニチュード7.0で死傷者67万人

では、日本では1.8年に1度の割合で発生しているというM7.0クラスの地震が、韓国ソウルで発生したら、どのような被害が生じるのだろうか?

2012年に韓国の消防防災庁が発表した地震シミュレーションによると、ソウルでM7.0の地震が発生した場合、67万人の死傷者が出るとの結果が出ている。

ちなみにM6.5の地震でも、死傷者は10万人を超えるという。

耐震設計をはじめ、地震に対する安全対策が問われ続けている韓国。それでも、具体的な行動を起こしているという話は、まったくといっていいほど聞こえてこない。

韓国ネット民たちが指摘するように、やはり実際に大地震の恐ろしさを経験しなければ、改善策はとられないのだろうか。

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