受賞者どころか候補者すらゼロ…“ノーベル賞コンプレックス”を韓国が克服できるのはいつなのか

2024年10月07日 社会
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10月といえば、ノーベル賞の季節だ。

【注目】“ノーベル賞コンプレックス”に苦しむ韓国

日本時間の10月7日から14日にかけて、2024年のノーベル賞受賞者が発表される。10月7日が生理学・医学賞、8日が物理学賞、9日が化学賞、10日が文学賞、11日が平和賞、14日が経済学賞だ。

日本では様々なメディアで各賞の「注目の研究者」などが紹介されている。その姿をうらやましそうに眺めているのが、お隣・韓国だ。

候補者すらいない韓国の憂鬱

これまで韓国では、平和賞を受賞したキム・デジュン(金大中)元大統領以外、ノーベル賞の受賞者は一人もいない。科学技術や医学、文学などのアカデミックな分野における受賞者がゼロなのだ。

しかし、今年も韓国はノーベル科学賞の受賞者を輩出できないと見られる。そもそも今年、韓国人として候補に挙げられた人物すら一人もいないからだ。

写真はイメージ
(写真=Pexels)写真はイメージ

韓国メディア『ヘラルド経済』は「日本は25人、中国は3人の受賞者を輩出した」としながら、「専門家たちは、日本がこのように基礎科学分野で相次いでノーベル賞を受賞できた秘訣として、基礎科学に対する集中的な投資を通じた長期間研究だけに没頭できる安定的な環境が造成されたという点を挙げている」と報じた。

実際に韓国研究財団が発刊した「ノーベル科学賞総合分析報告書」によると、日本がノーベル科学賞を多数輩出した背景には、将来を見据えた研究課題の選定など政府による全面的な研究費支援、幼少期からの科学技術への興味と関心の促進、若手研究者の頃から安定した研究ができる研究環境の提供、留学や海外での研究活動の経験などがあると分析されている。

要するに、環境の違いがポイントではないかということだ。短期成果だけに執着する韓国の研究環境が足を引っ張っているということだろう。

前出の『ヘラルド経済』も「大多数の韓国研究者は長期間の大規模な研究プロジェクトよりも、3年以内の短期的な小規模プロジェクトの受注に追われている。長期的かつ創造的な研究に取り組むことが実質的に難しい状況にある」と分析した。

いずれにしても候補者ゼロで、今年もノーベル賞とは縁の遠そうな韓国。いつ受賞の喜びを味わうことができるのか、注目したい。

(文=サーチコリアニュース編集部O)

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