10月4日、国会国土交通委員会所属に加え、民主党のチャン・チョルミン議員が韓国不動産院と韓国国土情報公社を通じて実施した空き家の現況調査によると、韓国全土の空き家の面積は全国127.03平方km以上になることがわかった。
これは、韓国の汝矣島(ヨイド)の面積を44倍も超える数字だ。
もっとも、同調査では一部地域が除外されていることもあり、実際の空き家の総数はより多いと見られている。
それだけでなく、空き家統計では各団体によって数字が大きくバラついており、調査機関によっては13倍以上の差が開いている。
そのため、韓国内ではまずはじめに「空き家の定義」を明確にし、正確な数字を出すことが急務とされている。
2015~2019年を基準とした空き家の増加は、17の広域自治体のうちソウルを除く自治体で発生した全体共通の現象だ。
毎年例外なく前年比増が確認されており、空き家の割合と高齢者の傾向が比例していることから、「高齢化率→空き家増加」という現象は日本とも重ねることができる。
ちなみに、韓国で最も空き家が多いとされるのは京畿道(キョンギド)だ。
空き家は居住先のない人や犯罪者が隠れ住むのにも適しているため、地域の治安の悪化につながりかねない。
何より、古くてボロボロの家屋は景観の悪化にも繋がるだけに、どうにか対応していくことは必要と言えるだろう。
(文=サーチコリアニュース編集部)