2013年8月に日米通算3000本安打を達成したイチローの快挙は、隣国・韓国でも大きく取り上げられた。スポーツ新聞や一般紙でも詳細に報じられ、韓国最大手検索サイト「NAVER」では、イチローの名が検索ランキング・トップ10入りしたほどである。テレビをつけると、スポーツニュースの女性キャスターも言っていた。
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「韓国とは何かと悪縁多いイチローですが、それでも今日だけは拍手を送りましょう」
韓国とイチローとの因縁はWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)に集約される。
第1回大会前に物議を呼んだ“30年発言”以来、韓国はイチローを目の敵にしてきた。イチローは第1回と第2回のWBCでそれぞれ12本ずつ計24本のヒットを放っているが、第2回決勝でイム・チャンヨンから放った決勝タイムリーは今でも韓国の野球ファンたちの間で“WBCの悪夢”と呼ばれている。韓国にとってイチローは、“憎き存在”でもあるのだ。
もっとも、その実力を否定する者はいない。2013年7月に「野球ファンが選ぶ最高の野球解説者」に選ばれたキム・ヨンジュンも語る。