クロアチアは前半43分に前田大然のゴールで日本の先制を許したが、後半10分、イヴァン・ペリシッチのヘディングゴールで同点に追いついた。試合はそのまま延長戦に突入したが、120分間で決着はつかず、PK戦に勝敗がゆだねられることになった。
PK戦はクロアチアの圧勝だった。日本は1番手の南野拓実、2番手の三笘薫、4番手の吉田麻也が、いずれもシュートをドミニク・リヴァコヴィッチによって完璧に阻まれた。
一方、クロアチアは3番手のマルコ・リヴァヤを除いて全員がシュートを成功。結局、4番手のマリオ・パシャリッチが最後に成功させ、PK戦を3-1で終えた。リヴァコヴィッチの驚くべき読みとセーブがクロアチアにベスト8進出の切符をもたらした。
クロアチアは前回の2018年ロシア大会でも延長戦を勝ち抜き、決勝まで進出した。当時は決勝トーナメント1回戦でデンマーク、準々決勝でロシアといずれもPK戦までもつれこみ、勝利を収めた。準決勝ではイングランドを延長戦で破った。
このように、クロアチアはW杯で延長戦にさえ突入すればすべて勝利できるという異色の記録を続けることになった。まさに“勝ち方”をハッキリ知っているクロアチアだ。クロアチアは来る10日、ベスト4をかけてブラジルとの準々決勝を戦う。
一方、日本はまたしてもベスト8を目前に挫折することになってしまった。日本は未だかつてW杯ベスト8に進んだことがない。2002年日韓大会、2010年南アフリカ大会、2018年ロシア大会、そして今回のカタール大会と、歴代最高成績ベスト16を維持することになった。
(記事提供=OSEN)