そのフレーズとは「チュンコクマ」。これは「チュンヨハンゴスン コッキジアンヌン マウム」という韓国語の略語で、日本語に訳すと「大切なのは折れない心」という言葉になる。
「チュンコクマ」は元々、PC用オンライン対戦ゲーム『リーグ・オブ・レジェンド』(LoL)の韓国人プロゲーマー「Deft(本名キム・ヒョクギュ)」が、今年の秋に行われたワールドチャンピオンシップで世界王者の「Faker(本名イ・サンヒョク)」を破って優勝した際、インタビューで発言したもの。
それが今回のカタールW杯において、選手が持った国旗に「大切なのは折れない心」と書かれていたことで爆発的に流行することになった。当時は韓国代表が敗退濃厚の状況でグループ最終節を迎えるも、後半アディショナルタイムの逆転劇で強豪ポルトガルを撃破。劇的にベスト16進出を決めたという背景もあって、日本の「ブラボー」に匹敵する勢いで広く知られるようになったのだ。
このフレーズはW杯の舞台を戦った選手たちの大きな支えになったという。実際、眼窩骨折の影響でフェイスガードを着用しながら試合に出場したキャプテンのソン・フンミンは、大会後に「選手たちは少ない可能性を信じ、“折れない心”で闘魂を発揮しました。(“大切なのは折れない心”というフレーズが)選手たちにも確実に大きな影響をもたらしました」と話している。
日本が「ブラボー」なら韓国は「大切なのは折れない心」が国内を席巻したカタールW杯。4年後の北中米W杯ではどんなフレーズが大会を盛り上げてくれるだろうか。
(文=サーチコリアニュース編集部H)