ティグレス・デル・リセイの一員でウィンターリーグに参戦したロハスは、1月19日(日本時間)に行われた優勝決定シリーズ第5戦に出場。1-1で迎えた延長10回、一死一、二塁の場面でサヨナラ打を放ち、チームを23回目の優勝に導いた。
ロハスはレギュラーシーズンでは15試合打率0.156(45打数7安打)、1本塁打、3打点、OPS(出塁率+長打率)0.500と、これといった活躍ができていなかった。しかし、プレーオフ以降から猛打が続き、優勝決定シリーズでも決定的な活躍を見せた。
ロハスは昨年に阪神を退団して以降、まだ新たな所属チームが決まっていない。2020シーズンのKBOで打撃4冠に輝き、“KBO最高打者”の肩書きを引っ提げて日本の舞台にまで進出したが、現在の状況はとてもみすぼらしい。
ひとまず現時点で、KBOリーグ全10球団はいずれも外国人打者を確保した。そのため、ロハスの今すぐの韓国復帰は難しい。例え復帰するとしても、保留権を持つ前所属KTウィズに復帰しなければならない。
他球団が獲得を図るには、KTが保留権を解除する必要がある。ただ、手続きが複雑であり、利害関係も絡んでいる。
NPBでは限界を確認した。阪神で過ごした2シーズン通算成績は149試合で打率0.220、17本塁打、48打点、OPS 0.697。期待以下の成績だけを残し、退出の運命を迎えた。NPB復帰も決して容易ではない。
現在目の前にある選択した「メジャー復帰」だ。マイナーリーグ招待権が含まれた契約になる可能性が高い。
“再就職の場”であるウィンターリーグで見事な活躍を見せたロハス。傷ついた自尊心を癒し、新しい巣を見つけることができるのか、今後の動向に注目したいところだ。
(記事提供=OSEN)