「今シーズンは天安で多くの試合に出場して、活躍する姿を見せることが目標です。これまでも多くの在日コリアン選手がKリーグで見せて来たような立派な成果を、ここ天安で自分も作ってみたい。後輩の在日コリアンサッカー選手が、自分を見て学びを得る選手になりたい」。これが金大生の願いだ。
金大生は自身の望みを現実のものとするべく、天安の春季キャンプが行われたタイ・チョンブリーで厳しいトレーニングをこなした。
「昨年はシーズン途中に韓国に来て、韓国の文化やチームの雰囲気に適応するまでに難しさがありました。今年はキャンプから参加しているだけに、より良い姿を見せられると思います。トレーニングが苦痛だとは思っていません。もっと頑張って、自分が持っている長所をもっと見せたい気持ちがあります。チームメイトとも仲良くなったし、本当に楽しく過ごしています」
金大生の主戦場はサイドバックだ。なかでも、日本の頃から長い間担ってきた右サイドバックのポジションで競争しなければならない。
「センターフォワードやサイドアタッカーもやってみました。右利きですが、左サイドの守備もできます」という金大生は、「攻撃時の積極的なオーバーラップと攻撃参加が強みです。日本でも多くの役割を果たしてきたので、キャンプを通じて競争力を見せなければなりません。体力にも自信があります」と伝えた。
はたして金大生は、自身のロールモデルである安英学や安柄俊のように、Kリーグで成功を収めることができるだろうか。そして、「誰かのロールモデルになりたい」という夢を実現することはできるだろうか。天安の新シーズンに注目すべき理由の一つがここにある。
（記事提供＝OSEN）
