韓国と北朝鮮。朝鮮半島が分断されて長い年月が経った。親北派とされる文在寅(ムン・ジェイン)大統領の就任から、南北統一への機運が高まっていくかに見えた。
しかし韓国では北朝鮮との統一を望む声は少なくなる一方で、さらには統一による経済負担を心配する声も多い。そうした情勢下の韓国で、あるウェブトゥーン(ウェブ漫画)が批判の対象となっている。
「もはや統一は必要なし」韓国内で蔓延する嫌北ムーブメントのワケ
問題となったのは、京畿道(キョンギド)教育庁の公式インスタグラムに定期的に掲載されるウェブトゥーンだ。
去る11月26日、同コンテンツ内の「話を送れば描いてくれる漫画」コーナーには、「北朝鮮の友達がうらやましい!」というタイトルの漫画が上がった。
このウェブトゥーンは、市民の話を受け、学校で起きた様々なことをウェブトゥーンにする人気コンテンツだ。
その内容は、小学校2年生の担任先生の経験談で展開される。そこで先生は「北朝鮮の子供たち、お昼休みが1時間30分もあり、給食がないから家に帰って食べる子もいる」と紹介。さらに「担任の先生は一度決まったら卒業まで変わらない」と説明。すると、「ずっと先生と一緒にいたいから北朝鮮がうらやましい」「北朝鮮に行きたい」と話す子供たちの姿が描かれていた。
これには、韓国ネット民の間から壮大なバッシングが起きている。
「北朝鮮賛美ではないか!」「注入式思想教育だ」「教育長のウェブトゥーンなのに、何を考えている」「洗脳教育とか恐ろしい」「国が狂ってきている」「この内容が本当にあったことなら大きな問題だし、投稿した先生の創作だったとしても、それはそれで問題だ。一体、何を考えているのだろうか…」
京畿道教育庁インスタグラムのフォロワーは1万3000人余りで、教育庁側は11月27日午前10時頃、該当の投稿を削除したが、ネット上でキャプチャされた漫画内容が広がっている。
子供たちが見るメディアである以上、もう少し注意深くしてほしかったところだ。
(文=サーチコリアニュース編集部)
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