韓国ドラマや映画を見ていると、若者から女性まで焼酎を軽く飲み干しているシーンをよく見かける。実際に韓国は世界有数のアルコール消費国であり、「お酒に強い」「お酒好き」というイメージがある。
一方で、アルコール依存度も世界有数であり、国内でも年月を重ねながら改善を試みてきた。2020年からは酒類の広告では、パッケージに芸能人の写真を使用しない、広告で酒類を飲むシーンを入れないなどの規制がかけられ、2021年6月に施行された改正国民健康増進法施行令では、7時~22時まで酒類のCMの放送禁止が取り決められたほどだ。
そんな韓国においてお酒といえば「焼酎」だったのだが、最近少し流れが変わってきている。
韓国農水産食品が出した「2021年酒類市場トレンド報告書」によると、昨年7月20~30日、全国19~59歳の男女のうち、月1回以上お酒を飲んだ2000人を対象とした酒類消費アンケート調査の結果、彼らが月にお酒を飲んだ日は平均「8.5日」で、前年の「9.0日」より減少したことが明らかになった。
また、6カ月以内に飲酒経験のある全国20~50代の男女2000人を対象にしたあるアンケート調査では、飲酒頻度は「週1回以下」という回答が42.6%で最も多かった。その後は「週2~3回」(36.5%)、「週4~5回」(13.9%)、「週6回以上」(7.1%)の順で、応答率が高かった。「週6回以上」という回答は20代(11.0%)で最も多かった。
また、よく飲む酒種(重複応答可能)の1位は「ビール」(77.0%)で、2位が「低度数の焼酎」(48.6%)、3位「ワイン」(30.1%)と、全般的に度数の低いお酒が上位に入った。
どうやら、高度数の酒は敬遠傾向にあるようだ。
今回の結果は、大人数を囲っての酒席に対して、コロナ禍で広まった「ホンスル(一人酒)」文化の影響も否定できないだろう。
お酒大好きなイメージが強かった韓国だが、近年ではその姿が徐々に変化していっている。
(文=サーチコリアニュース編集部)
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