消防署などの前で駐停車をすることが違反なのは周知の事実だ。緊急時に車両を出せない場合、小規模で終えられたはずの災害も大規模になってしまう可能性が高いからだ。
もはや「当たり前」とも言えるルールなのだが、世の中には守れない人間もいる。実際、お隣・韓国で起きた駐車トラブルがネットを中心に大炎上している。
韓国のオンラインコミュニティでは最近、消防署の前に堂々と駐車された一般車両の画像が公開された。これには韓国ネット民からも「非常識すぎる」「免許を取り上げるべき」など怒りの声が挙がっていた。
運転手へのバッシングは苛烈を極めているのだが、実はこの手の事件は今回が初めてではない。実際、昨年11月にも「史上最大級の違法駐車」というタイトルで、同様の迷惑駐車画像が出回ったことがあったのだ。
なお、韓国では2018年8月に改正された消防基本法と道路交通法によって、消防庁は違法駐車・停車によって消防車の通行と消防活動を妨害した車両がある場合、それをどかすために傷をつけたともしても損害補償などは行わなくて良いと定められている。
そのため、違法駐車をめぐる炎上が広がると「消防署にはクレーンを必需品としよう」「こうした違法駐車は他人の財産や命を危険にさらす社会悪だ。車を粉砕するか、国庫に強制差し押さえすべき」など、韓国国内で批判が相次いでいた。
今こそ緊急車両の重要性をしっかりと認識することが重要だ。だからこそ、少数の思慮不足によって被害は大きくなることは許されることではない。
(文=サーチコリアニュース編集部)
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