慰安婦像にキスするなど、韓国で様々な奇行を繰り返して議論を呼んでいる外国人ユーチューバー、ジョニー・ソマリが謝罪したが、懲役刑になる可能性が出ている。
ジョニー・ソマリは最近、ソウル道峰(トボン)区の慰安婦像の前で撮った動画を通じて「アメリカ視聴者を楽しませるためにしたことだったが、慰安婦や平和の少女像についてよく知らなかった。韓国人たちの反応を見て、本当に彼らを傷つけたことを知った」と述べ、「韓国のすべての方に自分がしたことに対して謝罪したい」と頭を下げた。
謝罪はしたものの、彼に対する否定的な世論は変わっていない。謝罪動画を公開したYouTubeチャンネルのコメント欄には「追放された日本でも謝罪したが、何も変わっていない」「この謝罪動画をアップした韓国ユーチューバーたちは、どのような資格で被害を受けた人たちの代わりになったのか」「これを企画した人は謝罪して動画を下げろ」といった批判が続いている。
実際に警察もジョニー・ソマリに対する各種容疑を確認している。
まず、彼は10月17日にソウル麻浦(マポ)区のコンビニで音楽を流しながら踊り、それを止めようとした店員に暴言を浴びせて業務を妨害した容疑で立件された。麻浦警察署は彼の出国を禁止し、召喚して調査に乗り出した。
ジョニー・ソマリは10月30日に仁川(インチョン)国際空港で目撃され、逃走目的で出国しようとしたのではないかという疑惑がかけられたが、警察の出国禁止措置によってしばらくの間、韓国に留まることになった。
また、ディープフェイクによるわいせつ映像を制作・拡散した容疑もかけられている。
彼は11月1日、個人配信プラットフォーム「キック」で活動する韓国女性ストリーマーA氏と口づけを交わす映像を制作し、自身のYouTubeチャンネルで生配信したことで、A氏から性暴力処罰法違反(虚偽映像物等の拡散)容疑で告訴された。その映像でジョニー・ソマリは「A氏と性的関係を持った」と主張したことも知られている。
この容疑が事実であると判明した場合、重い刑事処罰を受ける可能性がある。ディープフェイク犯罪は近年、国会や裁判所、検察、警察すべてが一致して厳罰に処するべきと声を上げている重罪だ。
性暴力処罰法第14条の2によれば、ディープフェイク映像を制作した場合、7年以下の懲役または5000万ウォン(約550万円)以下の罰金が科せられることになる。さらにA氏の主張が事実であれば、ジョニー・ソマリは韓国の刑務所に相当な期間収監される可能性がある。
たとえ外国人であっても、韓国で犯罪に及べば韓国人と同じ法令が適用される。コンビニでの妨害行為は罰金刑で終わる可能性があるが、ディープフェイクの制作・拡散が事実であれば強力な刑事処罰を受ける可能性が高い。
ジョニー・ソマリの現状について、韓国のオンライン上では「韓国の公権力をしっかり見せつけるべきだ」「厳罰の処さなければならない」「法律は公平でなければならない。犯罪をしたのであれば厳しく処分すべき」「追放は駄目だ。きちんと懲役刑を受けさせよう」といった声が上がった。
謝罪をしても議論が尽きないジョニー・ソマリの今後に多くの注目が集まっている。
(文=サーチコリアニュース編集部O)
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