「Temu(テム)」など中国ECサイトの販売ページを一部遮断した韓国政府…“危険製品”の国内流通を防ぐため

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韓国政府が中国系ECサイトである「Temu(テム)」や「AliExpress(アリエクスプレス)」の“危険製品”の販売ページやリンクをアクセス遮断した。

【画像】有害物質が基準値の476倍…中国ECサイトの子供用製品

遮断された製品の中で最も多かったのは家電・電子機器で、次いで子供・乳幼児用品が続いた。主な原因は有害物質の検出であった。

11月20日、公正取引委員会と韓国消費者院によると、韓国政府は今年5月から10月までに、「AliExpress」と「Temu」で販売および再販売されている危険製品1915件のリンクやページを遮断した。

これは、公取委が危険製品の国内流通を遮断するために「AliExpress」や「Temu」と自主的な製品安全協約を締結したことによる措置だ。

安全性のない製品が多数

「AliExpress」と「Temu」
「AliExpress」と「Temu」

1915件のうち、506件は消費者院、環境部、食品医薬品安全処、関税庁、国家技術標準院、ソウル市、京畿道が「AliExpress」や「Temu」で販売されている製品の安全性を調査した結果、不適合判定を受けた製品を遮断したものだ。

また1052件は、アメリカなど海外で安全基準に違反してリコールされた「AliExpress」や「Temu」の製品の国内流通を遮断したものであった。残りの357件は、不適合判定を受けた製品や海外でリコールされた製品が国内で再流通するのを防いだ事例だ。

遮断された製品を品目別に見ると、家電・電子・通信機器が631件(33.0%)で最も多く、次いで子供・乳幼児用品が588件(30.7%)、アクセサリー類が293件(15.3%)だった。

家電・電子・通信機器の遮断事例のうち、359件(56.9%)は鉛やカドミウムなどの有害物質を含有していた。感電の危険性が132件(20.9%)、爆発・過熱・発火が84件(13.3%)となった。

子供・乳幼児用品では、有害物質の含有が281件(47.8%)で最も多く、部品の脱落や窒息の危険も238件(40.5%)を占めた。アクセサリー類は293件、すべてが有害物質の含有により販売遮断された。

公取委と消費者院は、危険製品の国内流入に対する監視を強化し、海外危険物品管理の実務協議体に参加する政府機関を中心に、海外直輸入製品の安全性の調査と点検を強化する計画だと述べた。

また、ブラックフライデー(アメリカ、11月29日)、ボクシングデー(イギリス、12月26日)などの大規模な割引イベントにより、年末にかけて海外直輸入製品の需要がさらに増加すると予想されることから、直輸入製品を購入する際には製品の構成や成分などを注意深く確認するよう呼びかけた。

(記事提供=時事ジャーナル)

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