日本の大学入学共通テストに相当する韓国の大学入試で、通称「修能(スヌン)」と呼ばれる大学修学能力試験。2026学年度の試験は今年11月13日に行われたのだが、そこで「英語科目が難しすぎる」として物議を醸し、教育機関のトップが辞任する事態となっている。
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韓国教育課程評価院は12月10日、オ・スンゴル院長が辞任したことを明らかにした。
評価院は「オ院長は2026学年度の修能の出題と関連し、英語領域の出題が絶対評価の趣旨に合致できず、受験生と保護者の皆さまにご心配をお掛けし、入試に混乱を招いた点について重い責任を痛感し、評価院長職を辞任した」と経緯を説明している。
続けて、「今回の修能を契機に、出題全過程に対する検討と改善案を用意し、今後、修能の問題が安定的に出題され、公教育の正常化に寄与できるよう最善を尽くす」と伝えた。
2026学年度の修能の英語科目は、史上最大級ともいえる高難易度を示した。
絶対評価である英語は、1等級(素点90点以上)を受けた受験生が1万5154人で全体の3.11%だった。これは2018学年度から絶対評価に転換されて以降では歴代最低の数値だ。
相対評価体制で1等級が上位4%に付与される点を考慮すると、事実上の歴代最低値といえる。この高難易度ぶりから、韓国国内では「溶岩英語(ヨンアム・ヨンオ)」なる表現も生まれていた。
オ院長は今月4日、修能採点結果関連のブリーフィングにおいて、英語科目について「教育課程の学習程度を評価するという絶対評価の趣旨に合う試験難易度を目標としたが、当初の趣旨と意図に多少及ばない結果が出てしまい、これについて遺憾に思う」と述べていた。
(記事提供=時事ジャーナル)
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