韓国では11月16日、日本の大学入学共通テストに相当する大学修学能力試験、通称「修能(スヌン)」が行われた。出願者数は50万4588人に上ったという。
出願者のうち、浪人生や高卒認定試験合格者などの割合は35.3%で、1996年度(37.4%)以来に高い数値をマークした。
また、コロナ禍以降初の試験ということで、2021~2023年度の修能と異なり受験生のマスク着用義務はなく、感染者も一般の受験生と同じ教室で試験を受けることができた。
そんな修能は「超学歴社会」である韓国において人生を左右する一大事だ。それだけに毎年多くのトラブルが起こるのだが、2023年もご多分に漏れず大小様々な事件が起きた。
例えば、とある受験生は体調が悪化して過呼吸症候群に陥り、試験を放棄して病院に搬送されたという。
また、スマートフォンは持ち込み禁止であるにもかかわらず、試験会場に持ち込む事例も相次いだ。もちろん、発覚した受験生の持ち点はすべてゼロになった。
さらには、修能の風物詩ともいえる遅刻寸前の受験生を警察が会場まで送り届ける事例も健在で、今年はなんと200件以上の受験生がパトカーに乗って試験会場に現れたという。
こうした出来事に、韓国ネット民の間では「警察が学生を送るのが当たり前になるのはダメだと思う」「人生がかかった試験だけに、プレッシャーを感じるのはわかるが、定刻通りに会場入りするのも大事だと思うのだが…」など、警察による送迎に苦言を呈するコメントも多かった。
受験生の数だけドラマがある大学入試。来年はどんな騒動が起こるのだろうか。
(文=サーチコリアニュース編集部)
前へ
次へ