ウクライナ義勇軍に参加するため、旅券法を違反してまでウクライナに入国した海軍特殊戦前団(UDT/SEAR)出身の韓国ユーチューバー、イ・グンにまつわるアンケート結果が発表された。
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韓国のリサーチ専門企業「メディアリアルリサーチコリア」は最近、3月10日から11日の2日間にかけて韓国の成人男女3000人を対象に実施した、ウクライナ義勇軍に参加したイ・グンに対するアンケート調査の結果を発表した。
これによると、イ・グンの義勇軍参加のためのウクライナ出国について、回答者の半数以上に当たる56.70%が「支持する」と答えたことがわかった。
出国を強行したイ・グンの決断についても、回答者の49.77%が「誰かを助けようとする正義的な行動とみられる」、16.60%が「自分の能力を発揮できる場所を探す行動とみられる」と、比較的ポジティブな反応が見られた。
一方で、33.63%は「ユーチューブやSNSなどで関心を引くための行動とみられる」と、イ・グンの一連の行動に否定的な反応を示した。
また、旅行禁止国家とされているウクライナへの入国について、今後の処罰を問う質問では57.63%が「処罰すべきだ」と、「処罰すべきではない」(42.37%)を上回ったことがわかった。
イ・グンは去る3月6日、自身のSNSを通じて義勇軍参加のためウクライナに出国。翌7日に現地到着が報告された。最近では“死亡説”も浮上したが、自身のSNSで「私は生きている」と伝えていた。
ただ、イ・グンは現在、韓国外交部から旅券法違反の疑いで告発されている状態だ。
韓国政府がウクライナ全域を旅行禁止地域に指定しているため、これに違反した場合は1年以下の懲役または1000万ウォン(約100万円)以下の罰金に処され、パスポートに対する返納命令など、行政制裁の対象となる。このほかにも、政府の許可なく戦闘に参戦する行為は刑法上禁止されている。
また、海外でも韓国人には韓国の法律が適用されるとし、イ・グンのウクライナ現地での行動次第では、今後私戦罪、殺人罪、爆発物使用罪が問われる可能性もある。
「生きて帰ったら、そのときは自分が全責任を負って処罰を受ける」と話していたイ・グン。彼をめぐる韓国国内の反応には今後も注目したい。
(文=サーチコリアニュース編集部)
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