半数以上が「決断を支持」と回答…ウクライナ義勇軍に参加した韓国元軍人にまつわるアンケート結果

2022年03月21日 政治
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ウクライナ義勇軍に参加するため、旅券法を違反してまでウクライナに入国した海軍特殊戦前団(UDT/SEAR)出身の韓国ユーチューバー、イ・グンにまつわるアンケート結果が発表された。

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韓国のリサーチ専門企業「メディアリアルリサーチコリア」は最近、3月10日から11日の2日間にかけて韓国の成人男女3000人を対象に実施した、ウクライナ義勇軍に参加したイ・グンに対するアンケート調査の結果を発表した。

これによると、イ・グンの義勇軍参加のためのウクライナ出国について、回答者の半数以上に当たる56.70%が「支持する」と答えたことがわかった。

出国を強行したイ・グンの決断についても、回答者の49.77%が「誰かを助けようとする正義的な行動とみられる」、16.60%が「自分の能力を発揮できる場所を探す行動とみられる」と、比較的ポジティブな反応が見られた。

一方で、33.63%は「ユーチューブやSNSなどで関心を引くための行動とみられる」と、イ・グンの一連の行動に否定的な反応を示した。

また、旅行禁止国家とされているウクライナへの入国について、今後の処罰を問う質問では57.63%が「処罰すべきだ」と、「処罰すべきではない」(42.37%)を上回ったことがわかった。

韓国国内で行われたロシアのウクライナ侵攻に反対する市民団体のろうそくデモ(写真提供=Abaca/アフロ)

イ・グンは去る3月6日、自身のSNSを通じて義勇軍参加のためウクライナに出国。翌7日に現地到着が報告された。最近では“死亡説”も浮上したが、自身のSNSで「私は生きている」と伝えていた。

ただ、イ・グンは現在、韓国外交部から旅券法違反の疑いで告発されている状態だ。

韓国政府がウクライナ全域を旅行禁止地域に指定しているため、これに違反した場合は1年以下の懲役または1000万ウォン(約100万円)以下の罰金に処され、パスポートに対する返納命令など、行政制裁の対象となる。このほかにも、政府の許可なく戦闘に参戦する行為は刑法上禁止されている。

また、海外でも韓国人には韓国の法律が適用されるとし、イ・グンのウクライナ現地での行動次第では、今後私戦罪、殺人罪、爆発物使用罪が問われる可能性もある。

「生きて帰ったら、そのときは自分が全責任を負って処罰を受ける」と話していたイ・グン。彼をめぐる韓国国内の反応には今後も注目したい。

(文=サーチコリアニュース編集部)

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