韓国大統領選挙に出馬している“2強”の一角、保守系最大野党「国民の力」のユン・ソギョル候補が、またしてもズレた動きを見せている。
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ユン候補は3月1日、ツイッターに「We stand with Ukraine. 私たちはウクライナと共にする」と書き込み、怒った表情をマジックで書いたミカンの写真を投稿した。
これは、2004年ウクライナ大統領選挙の不当な結果に対しての抗議運動「オレンジ革命」を表現し、ウクライナを支持するというメッセージを伝えようとしたと解釈される。
しかし、ユン候補の目論見は外れた。
オンライン上では「適切ではないツイッター」「ロシアのウクライナ侵攻を戯画化している」「真心がまったく感じられない」「ウクライナの悲劇に対する共感能力がゼロだ」といった声が噴出した。
さらにオーストラリア公営ABC放送の記者が「私は生きながら“音痴ツイート”に触れてきたが、韓国大統領選で先頭を走る保守候補のこういったツイートは、本当に困惑する」と指摘。イギリス出身の記者も「オレンジ革命についてあまり知らないようだ。もし知っていたとしても、オレンジ革命は(今の状況に)適切ではない」と言及している。
国際的にも呆れられる雰囲気となったわけだ。
そんな指摘が続くと、ユン候補は3時間が余りで該当ツイートを削除。「国民の力」選挙対策本部側は「オレンジ革命を背景にウクライナを応援しようと、実務者が上げたもの。国内政治に悪用される可能性があり、削除した」と説明した。
このツイートに限らず、ユン候補は何かと“失言”が目立っている印象だ。
例えば昨年12月22日、全羅北道・全州市の全北大学学生とのミーティングで差別禁止法関連の話をしているなか、「極貧な生活をして学んだことがない人は、自由が何かを知らないだけでなく、必要性自体を感じることができない」という発言で議論を呼んだ。
さらに過去には「貧しい人には不良食品も選べるように、安く買えるようにしなければならない」「手を使う労働はアフリカですること」といった発言でひんしゅくを買ったことも。
他にも「もう少し発展すれば学生が携帯電話でアプリを開くと、企業が今どんな種類の人を必要としているかをリアルタイム情報で得ることができる」などと話したことがあり、その際は本当に2020年代に住んでいるのかとオンライン上で話題になったりした。
いずれにしても、どこかズレた言動が目立つユン・ソギョル候補。そんな彼の最新の支持率(世論調査コンジョンが実施、2月25~27日、全国3004人対象)は、45.4%で堂々トップとなっている。
(文=サーチコリアニュース編集部)
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