韓国で未だに賛否が分かれている犬食文化。伝統や文化という視点から禁止に反対する人もいれば、最近は「そもそも個人の自由」として禁止を反対する人も増えている。
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「犬食用問題議論のための委員会」という異名を持つ民間合同委員会が韓国ギャロップに依頼し、去る3月、全国成人男女1514人を対象に調査した結果、回答者の55.8%が「犬食を中止しなければならない」と回答し、「現行維持」は28.4%にとどまった。
また回答者の85.5%が「犬肉を食べない」とし、80.7%が「これから犬肉を食べる意向がない」と答えている。
なお、同委員会は2021年12月、文在寅(ムン・ジェイン)前大統領が犬食禁止を提案して作った機関であり、文政権の任期満了までに結論を出す予定だったが、結論を出せずにいる。
こうした結果を踏まえて、同委員会は2月に実態調査を行い、1156カ所の犬農場で52万1121匹が飼育され、犬肉のレストランは1600件余りで年間38万8000匹を消費していることがわかった。
韓国内でも犬食禁止については意見が割れていて、「国民の意識と食文化が変わって食べないと犬肉市場は自然に消えていくだろう」「牛・豚も食用禁止にするなら理解が可能だけど、かわいい動物だけは禁止していくのか」「私は犬の肉を食べないが、犬食を反対はしない。何千年も経ってきた伝統的なものをなぜ強制的に止めようとするのか」「10人中9人が犬の肉を食べていないなら、ほとんど食べていないのと同義なんだがから、無理に禁止しなくても自然と廃れていく」など、多くの意見が上がった。
実際に口にすることはないが、韓国内でも犬食文化禁止に関しては賛否が分かれている。犬は人間と最も縁の深い動物ともされるだけに、慎重な決断をしてほしいものだ。
(文=サーチコリアニュース編集部)
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