韓国と北朝鮮の関係悪化が顕著になっている。特に韓国国民を怒らせているのが、北朝鮮から飛ばされてくるゴミ風船だ。
北朝鮮は5月から韓国に向けてゴミをぶらさげた風船を定期的に飛ばしてきた。韓国の領土に届いた中身を分析すると、紙くずやペットボトル、韓国側からの支援品などが混在していることがわかっている。
そのゴミ風船が運悪く自家用車に落下し、フロントガラスが大きく破損する被害まであった。北朝鮮からのゴミ風船攻撃はいまも不定期に継続されている。
11月28日には、新たなゴミ風船の飛来が察知された。それに伴い、韓国合同参謀本部は「国民は積載物の落下に注意し、落ちた風船を発見した場合は接触せず、近くの軍部隊や警察に届けるようお願いする」と告知した。
あまりにも執拗な北朝鮮の行動に、韓国内でも「私たちの土地は北朝鮮のゴミ捨て場か!? 大統領は何をしている」「『風船が飛んでくるから気をつけろ』ではなく、しっかりとした対策をしろ、無能政府」「落ちる前に迎撃しろよ」など、北朝鮮への怒りだけでなく、後手に回っている韓国政府への不満も多く寄せられた。
また、北朝鮮がゴミ風船を飛ばすようになった理由としては、脱北者人権活動家が大型の風船に大量のビラ、韓国のドラマや歌が入ったUSBメモリーなどを付けて、北朝鮮へ飛ばしたことが原因であり、それに対する報復といわれている。
終わることのない北朝鮮からのゴミ風船攻撃。これが生物兵器や爆発物に変わる可能性もあると考えると、ぞっとしてしまう。韓国政府はいち早く解決に乗り出してほしい。
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