BTSメンバーのJINに強制わいせつを行ったとして、50代の日本人女性が在宅起訴された。このニュースはすでに日本で広く報じられているが、韓国でも複数のメディアが強い表現を用いて事件の深刻さを伝えている。
「“BTS・JINに強制わいせつ”日本人女性、結局裁判行き」(芸能メディア『スタートゥデイ』)
「検察、BTS・JINに“奇襲キス”の日本人女性を不拘束起訴」(一般紙『中央日報』)
「BTS・JINに強制ポッポ(キス)…50代の日本人女性、強制わいせつの容疑で裁判行き」(テレビ局『TV朝鮮』)
「“肌がとても柔らかくて”BTS・JINに“奇襲口づけ”をした日本人女性が結局…」(経済紙『ソウル経済』)
事件は昨年6月、ソウル一体で開催されたBTSのデビュー記念イベント内で発生した。当時、兵役を終えたJIN本人の希望でファン1000人とハグをする「1000人ハグ会」が行われたのだが、そこで一人の日本人女性がハグにとどまらず、JINの首元に突然キスをしたのだ。
当の本人は自身のブログで「首に唇が触れた。肌がとても柔らかかった」と“キスの感想”とみられる内容を綴っていたが、蛮行の様子が映像などで拡散されると批判が殺到。後に警察は身元を特定し出頭要求をしたが女性側が応じず、一度は捜査を打ち切ったものの、今年5月に女性自ら警察に出頭した。
そして今回、警察から送致を受けたソウル東武地検が、女性を「性暴力処罰法上の公衆密集場所でのわいせつ容疑」で不拘束起訴(在宅起訴)するに至っていた。
今回の在宅起訴では、いずれの媒体も「奇襲キス」「強制口づけ」などのワードを強調している点が目立つ。
上記メディア以外にも一般紙『ニューデイリー』は「ファンミーティング会場でJINに奇襲的に“口づけ”をした日本人女性が裁判に付された」とし、「検察、“BTS・JINに性加害”の日本人女性を起訴」と見出しを打った経済メディア『アジア経済』も「JINが困惑した表情を浮かべた女性の行動はセクハラ騒動に広がり、オンラインコミュニティのネットユーザーが女性を告発した」と伝えている。
さらに、「BTS・JINに向かった“無断口づけ”」と題したネットメディア『Kトレンディニュース』は「ファンミーティング中に起こった違法な接触」としてイベントの安全性問題に注目。「ファンや大衆は今回の事件をきっかけに、アイドルのファンイベントの安全システムを再整備しなければならないと声を高めている。特に、誰にでも開かれているファンミーテイングの特性上、身体的・情緒的被害を防ぐため、強化された運営ルールが必要だという指摘も相次いでいる」と、改善を求めるファンの声を取り上げていた。
対面イベントは、アイドルとファンがより近い距離で交流できることが最大の魅力だ。だがその近さを理由に、アイドルに危険が及ぶような一線を超える行為をしてはならない。
今回の事件を起こした当事者には正当な処罰が下されることを望むとともに、アイドルとファンの双方が気楽に楽しめる環境を守るため、業界全体でファンイベントの安全性を見つめ直すことが求められる。
(文=サーチコリアニュース編集部)
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