ちなみに、イ・ボミに限らず韓国女子ゴルファーの間でシミュレーションゴルフは最も人気のある財テクのひとつ。
KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)ツアーを代表する美女ゴルファー、アン・シネもその実践者。ソウル・江南にある“オーナーズ・スクリーンゴルフ”がそれで、規模も大きく清潔感もあると好評のようだ。
韓国で流行している財テクといえば不動産投資だが、韓国女子ゴルファーたちの間でもそれは同じ。
米国ツアーで活躍したチェ・ナヨンが代表的人物で、彼女は2011年、ソウル江南に30億ウォン(約3億円)台のビルと、京畿道に10億ウォン(約1億円)台のタウンハウスを購入した。
2013年にも京畿道に4億ウォンを投資して居酒屋をオープン。さらに彼女は、米国フロリダ州オーランドにプールつきの邸宅を購入しているというのだから驚きだ。稼いでいるチェ・ナヨンだからこそできる力技だろう。
稼いでいるといえば、世界ランキング上位の常連である“女帝”パク・インビは、会社まで設立した“事業家”としての顔も持つ。
父親が営んでいたペットボトルを作る会社に、米国ツアーで稼いだ賞金30億ウォンを投資。会社名は「KIB」で、代表取締役は彼女の母親。パク・インビは50%を超える大株主として君臨しているそうだ。韓国ゴルフ界の女帝は、本業であるゴルフと同様に、財テクでもライバルたちとは一線を画している。
風変わりな副業をしているのは、ヤン・スジンだろう。“オシャレ番長”、“フィールドのファッショニスタ”と呼ばれる彼女は、ファッションデザイナーとして活動しており、自身が着用するウェアのデザインにも参加。以前から語っていた夢に向かって進んでいる印象だ。
いずれにせよ、韓国女子ゴルファーたちがさまざまな副業&財テクを行えるのは、しっかりと賞金を稼いでいるからに他ならないだろう。
文=慎 武宏