U-24韓国代表が東京五輪を控えて気を使ってきた体力トレーニングの効果が明らかになった。
キム・ハクボム監督が指揮するU-24韓国代表は、7月13日、龍仁(ヨンイン)で開催されたU-24アルゼンチン代表との親善試合で、後半のインジャリータイムに決まったオム・ウォンサンの劇的な同点ゴールで、アルゼンチンに2-2で引き分けた。
この日の試合、4-2-3-1フォーメーションの韓国はソン・ミンギュがワントップを務め、オム・ウォンサン、イ・ドンギョン、イ・ドンジュンが2列目に。ウォン・ドゥジェとキム・ドンヒョンが攻守を調整し、4バックにはキム・ジンヤ、チョン・テウク、キム・ジェウ、ソル・ヨンウ、GKはアン・ジュンスが担当した。
エースのイ・ガンイン、オーバーエイジのクォン・チャンフン、ファン・ウィジョ、キム・ミンジェは先発ではなく、ベンチだった。
韓国は90分のうち大半の時間をアルゼンチンに押され続けた。守備が緩い韓国は前半12分と後半10分、いずれも個人技によるミドルシュートで2ゴールを失点。1-2でリードされていた韓国は、試合終了直前、オム・ウォンサンのゴールで2-2の引き分けとなった。
キム・ハクボム監督が東京五輪に照準を合わせ重点的に実施してきたのが体力トレーニングだった。1ヵ月以上の合宿練習を通じて、蒸し暑い東京の状況に合わせた体力づくりに乗り出していた。
ただ、韓国の失点場面はいずれも選手の集中力低下と体力の問題で出たものだった。抑えなければならない状況で抑えられず、あまりにも簡単に相手にミドルシュートを許した。
この日、龍仁は摂氏28度の高温に湿度まで高く、体感温度は30度を超えた。前半と後半いずれもクーリングブレイクがあったほど、厳しい試合状況でもあった。
しかし、五輪が開かれる東京はもっと湿気があり暑くなると予想される。選手の立場としてはさらに厳しい環境だ。
それでも後半の試合終了直前には、相手よりさらに一歩多く走る姿が見られたりもした。試合終了直前に決めたオム・ウォンサンの同点ゴールは可能性を見せてくれた。
本番を間近に控えている時点でも、体力強化に気を払うキム・ハクボム監督率いるU-24韓国代表が東京五輪でどのような姿を見せられるか注目される。
韓国は7月16日にU-24フランス代表と最後の強化試合を行なったあと、日本に向けて出国し、7月22日には東京五輪・グループリーグ初戦のU-24ニュージーランド代表と対戦する。
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