韓国で一番人気がある日本の野球マンガは『H2』!!でも『タッチ』は微妙なワケ

2016年04月13日 話題
このエントリーをはてなブックマークに追加

韓国の20~30代の中には、我知らず日本のマンガやアニメを見て育った人が多い。例えば、女子なら『美少女戦士セーラームーン』『怪盗セイント・テール』。男子は『鉄腕アトム』『銀河鉄道999』を見て夢を膨らませたと聞く。

1990年代に韓国で放送された日本のアニメの中には、意外とスポーツを題材にした作品が多かった。特に人気を集めたのが『炎の闘球児 ドッジ弾平』『燃えろ!トップストライカー』『剛Q超児イッキマン』といった作品。当時は、主人公の無茶な技を真似て怪我をする男子小学生が多かったそうだ。

それから、韓国でもマニアが続出した『スラムダンク』ブームの時代を経て、近年は、『テニスの王子様』『おおきく振りかぶって』『ダイヤのA』『黒子のバスケ』『ハイキュー!!』 などのスポーツマンガが韓国でも人気を集めている。

韓国でも人気のあだち充作品だが…

ところで、韓国では日本と少し違う評価を受けるマンガがあることをご存知だろうか。あだち充の『H2』がそれだ。

日本では同氏の『タッチ』に次ぐ代表作というイメージだが、どうやら韓国では『タッチ』よりも有名かつ人気らしい。

というのも、韓国では『タッチ』より『H2』が先に発売されている。『H2』であだち充の世界に触れた韓国ファンは、以後発売された『タッチ』には若干の抵抗感を示したそうだ。読む順番が違うだけでここまで評価が変わるとは、不思議なものである。

現在、韓国の大衆文化をリードする著名人の中には、『H2』を愛してやまない人が多数。韓国で大ヒットを記録したドラマ『応答せよ』シリーズの作家とプロデューサーは、「青春の物語を作るのにあたって『H2』を参考した。また、知らず知らず影響されたところもあるはず」と明かしている。

また、韓国のロックバンド・デリースパイスは、『H2』の内容をモチーフにした『告白』というオマージュ曲を発表。人気作曲家ユ・ヒヨルも、『H2』を読んで感動したそうで、その感想を『夏の日』という歌で表現している。

2人のヒロイン、人気はどっちが上?

韓国のファンからは「野球組織と感情、葛藤の描き方が『タッチ』より垢抜けている」との感想が寄せられるが、そこで気になるのは、古賀春華と雨宮ひかりのどちらの人気が高いかという点。

調べたところ、韓国ではどうやら雨宮ひかりの人気が断然高いようだ。

「『H2』の世界に最も似合うのは比呂とひかり」「比呂がひかりと一緒になれたら、もっと安定していたはず」との意見が多かった。

韓国の野球記事などでも、その名がよく取り上げられている『H2』。韓国における日本の野球マンガとしては、人気NO.1といえるだろう。

前へ

1 / 1

次へ

RELATION関連記事

デイリーランキングRANKING

世論調査Public Opinion

注目リサーチFeatured Research