4年に一度のウインタースポーツの祭典である冬季五輪の開幕が迫っている。
今回の舞台は中国の北京。どんなアスリートが活躍するか注目だが、気になるのは4年前の平昌(ピョンチャン)五輪で話題になったアスリートたち。彼・彼女らはその後どうしているのだろうか。
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例えば女子アイスホッケー南北合同チーム。開催国・韓国と政治的に敵対する北朝鮮が急遽合同チームを組んで話題を集めたが、その中には、平昌五輪のために韓国籍を取得した「帰化選手」が4人いた。
カナダ出身のイム・デネール、アメリカ出身のヒス・グリーフィンなどで、現地でとりわけ人気だったのがオフェンスの要であるキャロライン・パク(韓国名:パク・ウンジョン)だった。
1989年11月18日生まれで、当時28歳のカナダ出身。カナダに渡った韓国人の父母の間に生まれた彼女が注目されたのは、アイスホッケーの実力だけではない。
そのキュートなルックスもキャロライン・パクの魅力だった。
実際、韓国のネット上には「ハードな競技なのに…かわいすぎませんか?」「あなたが大好きです」「とってもキュートです。応援しています」といった応援メッセージが書き込まれた。
そんな彼女が韓国籍を取得したのは、2015年3月のこと。韓国が平昌に向けて2011年から実施してきた「特別帰化」制度によって、韓国籍を取得した一人だ。
帰化の提案を受けた際、キャロライン・パクは医学系の大学院への進学を準備していた。現在は大学院を休学しているが、それでも彼女は帰化をすんなりと決断できたという。韓国メディア『ハンギョレ』のインタビューではこう話している。
「(帰化について)特に悩みませんでした。アイスホッケーは、私の人生で最も大切なものの一つですし、両親も私の選択を喜んでくれましたよ。大学院にも行きたいし、オリンピックにも出たい。両方とも、捨てることはできませんでした」
また、韓国最大手ポータルサイト『NAVER』のインタビュー映像では、かわいらしい笑顔を見せながら、韓国での生活について具体的に明かすこともあった。
「好きな韓国料理ですか?カルビが好きです。カルビが最高です(笑)。それから冷麺も好きですよ。韓国料理を食べて育ったので、全部好きです」
「お休みのときは……テレビを見たり、音楽を聴いたり、本を読んだり。静かに座ってのんびり過ごしています」
ちなみに、同インタビューでは、自身のあだ名が「Parky」(Park(パク)+y)であるとも語っていた。特に意味はないらしく、カナダでは苗字に「y」を付けて呼ぶことが一般的なのだという。
そんなキャロライン・パクは南北合同チームの結成が急きょ決まったことについて、少なからず動揺しているようだった。2月2日には、自身のSNSにこう綴っている。
「逆境に立たされたときは、自らを勇気で武装しなくてはいけない。虹がかかることを期待したい」
「腹が立つことが起きても、道はある。平昌まであと7日だ」
この書き込みが合同チーム結成を指しているかどうかは定かではないが、韓国メディア『韓国日報』は「突然の北朝鮮参加決定や合同チームの結成などを意識したものであると推測される」と報じたほどだった。
いずれにしても、南北合同チームの結成も影響し、キャロライン・パクも注目を集めたことは間違いない。彼女自身、「平昌では、父母に誇らしい姿を見せたい。そして、私の決断が間違っていなかったことを証明したいです」と意気込みを語っていた。
だが、キャロライン・パクは今、韓国にはいない。彼女だけではなく、イム・デネールやヒス・グリーフィンも韓国籍を放棄して生まれ育った国に戻ってしまったらしい。
その理由として学業が挙げられていたというが…。
(文=サーチコリアニュース編集部)
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