山口は今シーズン、1軍でわずか1試合の登板に終わった。4月8日の東京ヤクルトスワローズ戦にリリーフ登板し、2回40球を投げて2四球4奪三振の無失点を記録したが、2軍降格後は再びコールアップされることはなかった。
2軍では23試合に出場し、1勝2敗3セーブ、防御率4.03の成績だった。29イニングで31奪三振を記録したが、今季はそもそも開幕1軍を逃すなど、巨人コーチ陣の信頼を得られなかった。
山口は約3年前の2019年冬、ポスティングシステムを利用してトロント・ブルージェイズに入団した。当時は韓国人投手のリュ・ヒョンジンも同じタイミングでブルージェイズに加入したことで、新たな“MLB日韓コンビ”の結成に韓国でも注目が集まっていた。
しかし、メジャー挑戦の夢を叶えた山口の喜びは長続きしなかった。デビューイヤーとなった2020シーズン、山口は17試合で2勝4敗1ホールドの防御率8.06と、悲惨な失敗を味わった。
結局、2021シーズンのキャンプ直前に戦力外通告を受け、その後はサンフランシスコ・ジャイアンツ傘下マイナーでプレーした後、巨人に復帰した。
復帰初年度の昨季は15試合で2勝8敗の防御率3.56と、全盛期のような活躍は見せられなかった。年俸も2019年は2億3000万円だったが、今年は6000万円だった。シーズン前には新型コロナウイルス感染という悪材料も経験するなど、苦難に次ぐ苦難の末に巨人との旅程を終えた。
今後は別の球団で現役続行を模索する山口だが、はたして新天地は見つかるのだろうか。
(記事提供=OSEN)