MLB機構シニア・バイスプレジデントのジム・スモール氏は、「これまでMLBは、韓国国内のイベントプロモーターと契約に関連したいくつかのイシューを解決するため、時間をかけて努力してきた。しかし、残念ながら現実的な側面から見たとき、韓国のファンが当然享受しなければならない高いレベルの試合を用意するのは難しいと判断し、予定されていたツアー日程を取り消さなければならない状況になった」と説明した。
もっとも、韓国野球界では「(開催中止は)すでに予見されたことだ」という意見が主だった。
MLNオールスターの参加選手のネームバリューが野球ファンの期待に及ばず、チケット価格が途方もなく高いというのがその最たる理由だった。
とはいえ、発表されていたメンバーのなかにはダルビッシュ有と同僚のキム・ハソン(サンディエゴ・パドレス)をはじめ、チェ・ジマン(タンパベイ・レイズ)やペ・ジファン(ピッツバーグ・パイレーツ)、パク・ヒョジュン(ピッツバーグ・パイレーツ)などの韓国人選手も選ばれていた。
そして何より、コリアシリーズの開催中止で最も残念なことは、イ・デホが社稷球場のグラウンドに再び立つ姿を見られないことだ。
かつてオリックス・バファローズや福岡ソフトバンクホークスに在籍し、韓国ではロッテ・ジャイアンツで活躍した40歳の強打者は、今季限りで現役引退を表明した。KBOでは10月8日のLGツインズ戦がラストゲームとなった。
ただ、今回のコリアシリーズでチームKBOの一員に選ばれていた。それに試合会場もロッテ本拠地の社稷球場だったため、ロッテファンをはじめとする野球ファンは「イ・デホの豪快な打撃をもう一度見られる」と大きな期待を寄せていた。
しかし、突然の中止発表でイベントが消え去ったことで、ファンも大きな失望感を抱えることになった。
(記事提供=OSEN)