韓国では、メジャーリーガー含めたプロ選手同士で初めてまともに対戦する“韓日戦”が最大の関心事だった。当時、シアトル・マリナーズ所属だったイチローは侍ジャパンの一員でWBCに出場し、「(韓国や台湾などには)向こう30年、日本にはちょっと手を出せないな、みたいな、そんな感じで勝ちたい」と伝えた。
1次ラウンドで激突する韓国、台湾との試合で圧倒的な勝利を収めるという意志の表れだった。ただ、この言葉は今後30年間、韓国が日本に勝つことを考えられなくするという話にも聞こえた。
当時、韓国はパク・チャンホをはじめイ・スンヨプ、ポン・ジュングン、ク・デソン、キム・ソヌ、ソ・ジェウン、キム・ビョンヒョン、チェ・ヒソプら海外組8人が合流。イチローの傲慢な考えを強く抑えた。
韓国は日本相手に1次ラウンドで3-2、2次ラウンドで2-1の勝利を収めた。ところが準決勝でまたしても日本と対戦する不思議な対戦評によって、3度目の“韓日戦”では敗北を喫し、決勝進出に失敗した。