それから17年が経ち、来る3月に第5回目となるWBCが開催される。
イ・ガンチョル監督率いる韓国は今月4日に最終エントリー30人を発表した。サンディエゴ・パドレスのキム・ハソン、ピッツバーグ・パイレーツのチェ・ジマン、セントルイス・カージナルスのトミー・エドマンのメジャーリーガー3人に加え、イ・ジョンフやキム・グァンヒョン、ヤン・ウィジ、パク・ビョンホ、コ・ウソクなど国内を代表する選手が名を連ねた。
対する日本も6日に12人のメンバーを先行発表した。投手ではア・リーグMVP受賞経験のあるロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平、パドレスのダルビッシュ有をはじめ、山本由伸、佐々木朗希、今永昇太、戸郷翔征。野手ではシカゴ・カブスの鈴木誠也のほか、村上宗隆、源田壮亮、牧秀悟、近藤健介、甲斐拓也が選ばれた。
記者会見には栗山英樹監督とともに大谷が出席した。“韓日戦”に対する関心は日本も同じだ。
大谷は2015年WBSCプレミア12の韓国戦2試合で先発登板し、圧倒的な球威を誇示した。開幕戦では6イニングを投げて2被安打、2四球、10奪三振の無失点、準決勝では7イニングを投げて1被安打、1死球、11奪三振の無失点。まさに“アンタッチャブル・ピッチング”だった。
大谷は日本の取材陣から韓国について問われると、「素晴らしい選手が多い。世界的に見ても、バッターもピッチャーも素晴らしい選手が多いと思う。どの世代でも世界で戦えるトップの選手が出てくる国だと思っていて、本当に素晴らしい野球をしていると思う」と伝えた。17年前のイチローとは違って、謙遜に満ちた賞賛だった。
はたして大谷は運命の“韓日戦”でも圧巻の存在感を発揮するのだろうか。東京ドーム開催の1次ラウンドで同プールに入った両国は3月10日に直接対決を迎える。
(記事提供=OSEN)