長期記憶とは、ユーザーとの会話で登場した重要な情報をメモリに保存して活用する技術。いわば、私たちが会話をする際に古い記憶を思い出すような感覚に近いとされている。
例えば、エードットに「久しぶりに地下鉄に乗ったけど、乗り換えが面倒だった」と話すと、「元々あなたはタクシーに乗るのが好きじゃん」と答えるように、過去、エードットに伝えた内容を会話に活用するのだという。
エードットが重要な情報と認識・記憶するのは、ユーザーの趣味や職業、好きなもの、嫌いなもの、飼っているペットなど、さまざまだ。
エードットは既出のAIアシスタントのように、電話の発信やメッセージの送信、スケジュール管理など、ユーザーに代わってスマホを操作する機能をはじめ、ユーザーが好きそうな音楽や動画もおすすめして、再生してくれるという。ミュージックアプリでの再生記録のほか、今までの会話も記憶できるのであれば、従来のアルゴリズム以上の精度の高さが期待できそうだ。
好きな音楽・動画、興味のある分野など、5つの基本情報を設定することで自分だけのエードットキャラクターを作ることもできるという。キャラクターは口調も自分好みに変更可能で、音声やチャットで会話をすることで成長し、自分の好みに合ったコンテンツや情報を得られるようになるという。
また、マップ・カーナビゲーションアプリ「Tマップ」、メンバーシップサービスの「Tワールド」など、SKテレコムが提供するサービスのほか、オーディオアプリ「FLO」やストリーミングサービスの「Wavve」など、さまざまなアプリケーションとの連携も計画中だ。
SKテレコムは昨年11月、NTTドコモと技術分野における協力に向けてパートナーシップを締結しただけに、今後、日本でエードットを利用できる日も近いかもしれない。
(文=サーチコリアニュース編集部A)