佐々木は28日、福岡PayPayドームで行われた福岡ソフトバンクホークス戦で先発登板し、6回3被安打、1四球、9奪三振の2失点を記録した。
初回を奪三振2つ含む三者凡退で切り抜けた佐々木は、2回にも三振を一つ加えると、3回には三者連続三振を披露するなど圧巻のピッチングを見せ続けた。
ロッテが3-0でリードした4回、先頭打者の中村晃に内野安打を打たれ“パーフェクト・ピッチング”がストップした佐々木は、後続の牧原大成に適時三塁打を浴びて初失点を許した。また、近藤健介の犠打からもう1点を奪われ、ソフトバンクに1点差まで迫られた。
それでも、4番の柳田悠岐を左飛で仕留めると、栗原陵矢を四球で塁に出したが、柳町達を空振り三振で抑え追加点を与えなかった。
5回は球速が150km台後半に落ちるも、かえって相手の凡打を誘発する形となり、わずか4球で三者凡退を作り出した。6回には先頭打者の中村に安打を打たれたが、その後球速を再び160km台に引き上げ、牧原、近藤、柳田と続くソフトバンクの上位打線を全員切り捨てた。
球数82球を記録した佐々木は同回限りで降板。試合はロッテが9-5で勝利した。
昨シーズン、日本プロ野球史上最年少で完全試合を達成し、国内最高のエースに急浮上した佐々木は、今季も同日の試合前まで5試合(32回)3勝、防御率0.84と好成績を収めていた。
しかし、右手中指のマメの影響で今月5日のソフトバンク戦を最後に戦列離脱。以降は3週間近く1軍戦から遠ざかった。
23日ぶりに復帰した佐々木は同日、球数が100球以内に制限されていた。まだ制球も完全には定まらず、コントロールが乱れる姿もたびたび見られた。
それでも、最速164kmに達する強烈な剛速球は相変わらず健在だった。
(記事提供=OSEN)