平凡な女性が、一夜してメディアの注目を集めるヒロインになるシンデレラストーリーは、古今東西によくあるものだ。
【写真】“ノーバン開脚”始球式が話題となった韓国筋肉美女今回紹介するキム・クネも、まさにそうだった。
今から6年前。彼女は韓国最大のフィットネス&ボディビル大会『マッスルマニア・オリエンタルチャンピオンシップ』で、スポーツモデル部門含む2部門でグランプリに輝き、多くのメディアから「新たなマッスル・クイーン」と大絶賛された。
当時、彼女は韓国の国民大学・大学院の修士課程に在籍していた。そして学業の傍ら、ソウル市内の中学校で音楽講師も務めていた。
もともと東亜(トンア)大学で声楽を学ぶという芸術家で、スポーツとは無縁。運動は趣味程度だったという彼女が、韓国最高峰のコンテストへの出場を決めたのはなぜだったのか。キム・クネはこう振り返る。
「いつも通っていたジムで、こう誘われたことがきっかけでした。“ミス・コリアのステージに上がった経験もあることだし、大会を目指してみてはどう”、と」
実はキム・クネは、2013年にミス・コリア選抜大会の地方大会である慶南(キョンナム)大会で入賞したことがある。それを機に、しばらくはミュージカル女優としても活動していた。また、地元の慶南銀行の広報モデルやケーブルテレビ局のレポーターなどを務めたこともあったという。
ただ、フィットネスに関しては素人同然。しかし、そのカラダ作りの過程で多くことを感じ、学んだという。
「運動を始めて、“幸せ”の意味がわかりました。運動は努力した分、必ず自分に返ってくる。だから、自分の努力が認められているような気がして、運動をしていると感謝の気持ちが沸き上がってくるんです。ストレスも解消されて毎日が幸せです」
そう語っていた彼女はマッスルマニアでのタイトル獲得を機に、再び芸能活動を再開。2019年からはイベントへの出演やフィットネス雑誌『MAXQ』にも登場したが、2020年以降は目立った活躍はない。
一夜にしてスポットライトを浴びるシンデレラストーリーも多いが、一瞬の輝きで終わってしまう“消えたスター”も多いのがスポーツ&エンターテインメントの世界なのかもしれない。
(構成=サーチコリアニュース編集部)
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