韓国で、家出中だった14歳の女子中学生をモーテルに誘い込み、性行為に及んだとして起訴された空軍下士官に対し、実刑判決が言い渡された。
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春川(チュンチョン)地裁・原州支部第1刑事部は7月9日、「姦淫目的誘引」「未成年者に対する準強姦」「失踪児童保護法違反」の罪で起訴された20代の空軍下士官Aに対し、懲役3年を言い渡した。
事件が起きたのは今年3月9日未明。Aは、江原道原州(カンウォンド・ウォンジュ)市内の高校前で、道端に座り込み泣いていた少女Bさん(14)を見つけた。彼女は両親との口論で家を飛び出した直後だった。
Aは「寒いから風邪ひいちゃうよ。モーテルの部屋を取ってあげるから、今夜は休んでいきな」と親切を装って声をかけ、モーテルに誘導。当初は少女が一人で宿泊するかのように見せかけたが、実際には自らも同室に泊まり、性行為に及んだとされている。
裁判所は「未成年者の成長に深刻な悪影響を及ぼしかねない悪質な犯行」とし、「被告は1000万ウォン(約100万円)を供託したが、被害者側が受け取りを拒否しており、情状酌量の材料にはならない」と指摘。被害者からの許しを得ていないこと、前科がないことなどを踏まえ、量刑を判断した。
一方、「失踪児童保護法」違反の容疑については無罪とされた。
同法第7条では、「正当な理由なく、失踪児童を警察に通報せず保護してはならない」と定められているが、裁判所は「被告の行為は性的目的での誘引であり、“保護”にはあたらない」と判断した。
この判決に対し、被告・検察の双方が控訴を表明しており、事件は今後、ソウル高裁春川支部で控訴審が行われる見通しだ。
(記事提供=時事ジャーナル)
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