韓国の乳児用冷感寝具で、種類によって接触冷感や熱調節、吸収性などの機能性に差があることが確認された。一部の製品からは基準値を大幅に超える有害物質や酸性度が検出された。
【画像】有害物質が基準値の476倍…中国ECサイトの子供用製品
韓国消費者院は7月31日、8つのブランドの乳児用冷感パッド・マット計11製品を試験・評価した結果を発表した。製品ごとに冷感素材の密度や厚さ、重さ、サイズが異なり、2つの製品は安全基準を満たしていないことがわかった。
「BEBENUVO」の「ハイパーニッククールマット」製品は、床に接する部位からノニルフェノールとフタル酸エステル系可塑剤が基準値以上に検出された。
ノニルフェノールとフタル酸エステル系可塑剤は、長期間接触した場合、内分泌かく乱や生殖機能障害を引き起こす可能性がある。ベベヌボは不適合製品を廃棄し、昨年12月20日から今年4月4日までに販売された製品について、交換・返金を行うことにした。
「MUMMYCOOLCOOL」はマット縁部分の酸性度（pH）が基準値を超過しており、使用前に洗濯が必要だった。酸性度が基準値を超えると、皮膚刺激やアレルギー性接触皮膚炎を引き起こす可能性がある。マミクルクルは、昨年10月に生産した不適合マットを交換・返金する。
11製品のうち、触れた瞬間に冷たく感じる「接触冷感」が優れていたのは、BEBENUVOの「ハイパーニッククールパッド」と、「FORMONGDE」の「エテクールマット デュラロン冷感」の2製品だった。
熱を通過させる性能に優れていたのは、「BEBEDECO」の「ヒマラヤパピー冷感パッド」、「AGABANG」の「クールネジンドン冷感パッド」、「ALLERMAN BABY」の「リトルペット冷感パッド」など3製品だった。滑り止め機能のある製品の摩擦係数は、滑り止め機能のない製品よりも2～3倍高かった。
11製品すべてが冷感素材としてポリエチレン100％を使用しており、中綿にはポリエステル100％が使われていた。似たような素材を使用した製品は、キルティングが細かいほど縫い目が熱の通り道となり、相対的に熱がよく通ることが分かった。
消費者院は「乳児用の冷感寝具を選ぶ際は、素材と性能を比較して確認してほしい」とし、「洗濯時には洗濯機や乾燥機が使用可能かを確認し、表示された方法に従って洗濯してほしい」と勧告した。
（記事提供＝時事ジャーナル）
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