若い頃から殺人などの重大犯罪を繰り返してきたパク・チャンソン被告(64)に対し、無期懲役が言い渡された。
8月14日、大田(テジョン)地裁・第11刑事部(パク・ウグン裁判長)は、殺人などの罪で起訴されたパク被告に無期懲役を宣告した。
パク被告は今年4月4日午前1時30分頃、大田市中区にある60代の知人Aさん宅で、Aさんを刃物で刺し殺したとされる。
パク被告は今年1月に刑務所を出所し、自立支援更生施設でAさんと知り合い、同居するようになったという。だが、基礎生活保障(日本の生活保護に相当)を申請し、特に仕事もしていなかった自分をAさんが軽んじていると感じていたところ、犯行当日、Aさんが家のドアを開けてくれなかったことを理由に殺害に及んだ。
検察によれば、犯行後は遺体を放置したまま現場でラーメンを作って食べたり、外出するなど、平然と生活していたという。
パク被告の殺人は今回が初めてではない。2004年、全州(チョンジュ)で知人を殺害して懲役15年の実刑判決を受け、服役した前歴がある。また、出所後の2022年には忠清南道錦山(チュンチョンナムド・クムサン)で知人に刃物を振るい、懲役2年を言い渡されるなどしており、20代の頃から30回以上の刑事処分を受けてきた。
裁判所は今回、「深夜、住人の安全が保障されるべき住居内で、ただ腹を立てたという理由だけで被害者を殺害した罪質は極めて悪い」と指摘し、「社会の安定と平穏を図り、遺族に対して悔悟の念を持って残りの人生を送らせるためにも、社会から隔離して自由を奪われて当然だ」と無期懲役の理由を説明している。
(記事提供=時事ジャーナル)
前へ
次へ