「口裂け女」が「赤いマスク」に変化!? 韓国の都市伝説がおもしろい

2016年02月09日 社会
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第二次世界大戦の転機となったノルマンディー上陸作戦。ドイツ軍の制服を着たアジア人が、米陸軍部隊の捕虜になっている写真が大きな話題となり、さまざまな臆測が飛び交うなかでこんな話がささやかれるようになった。

くだんのアジア人は、日本の植民地時代に生まれたヤン・キョンジョンという名の朝鮮人で、大日本帝国陸軍に徴用された後、ソビエト軍の捕虜となる。仕方なくソビエト軍所属としてヨーロッパで戦い、今度はドイツ軍の捕虜に。ヤンはドイツの軍人として生き延びるが、ノルマンディー上陸作戦の開始とともに米陸軍部隊の捕虜となり、捕虜収容所に送られた……。

こんな波瀾万丈な生涯を送った男が実在の人物であるかを検証するべく、韓国の地上波放送局はスペシャル番組まで企画。戦争に関するあらゆる記録を調査するも、ヤン・キョンジョンという男の記録はどこにも見つからず、「ノルマンディーのコリアン」はやはり事実無根であると結論付けた。

ただ、それで終わらないのが韓国だ。

この話をモチーフに、チャン・ドンゴン&オダギリジョーのダブル主演で、映画『マイウェイ 12,000キロの真実』(2011年)が製作され、そのほかにもさまざまな小説、舞台が作られている。

ちなみに、韓国人なら誰もが一度は食べたことがあるはずの「ジョリポン」というお菓子がある。1990年代に春川(チュンチョン)のある高校の教師が「中高生の間でジョリポンという単語が、女性器を意味する俗語として使われている」という論文を発表したほど、よく見ればそれっぽくも見えるお菓子だ。

そんなこともあって、韓国の政府機関である女性家族部では昔からジョリポンの販売禁止をメーカーに要求しているという、いわば「ジョリポン怪談」が広がっているのだ。ジョリポンのほかにもテトリスが性行為を連想させるので禁止すべきだなど、女性家族部発とされるさまざまな都市伝説も後を絶たない。

はたして次はどんな新しい都市伝説が生まれるのだろうか?

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