2年前の2020年。当時のこの時期といえば、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて、連日「マスク不足」が報じられていた。特に問題とされたのは、マスクの高額転売だ。
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あまりにも無秩序に行われる転売行為に、ついに日本政府は2020年3月10日、「国民生活安定緊急措置法施行令の一部を改正する政令」を閣議決定し、マスクの転売に規制を設けた。施行された3月15日以降、購入価格を超える価格でマスクを転売することは禁止となった。
命に関わる問題だけに、マスクの高額販売に対する反応は、どこにいっても大きい。しかし、お隣・韓国ではそんなある種のタブーを破った薬局が大バッシングを受ける事態となっている。
問題となっているのは、大田(テジョン)市にある薬局であり、経営する薬剤師がマスクや絆創膏などを高価に販売して消費者の払い戻し要求を聞かないという苦情が続いているのだ。
なんと、この薬局ではマスクや絆創膏に始まり、二日酔いの薬や頭痛薬などを5万ウォン(約5000円)で販売している。被害者はカード決済を利用している人たちだ。
普通ならば安い商品であるため、値段を確認することもなく購入してしまい、決済の段階でボッタクられたことに気づくというシステムだ。さらに、客が途中で気づいたとしても、決済を強行して、決して払い戻しを受け付けない強行な姿勢を見せている。
参考までに、現在の韓国でのマスクのオンライン平均価格は1枚あたり604ウォン(約60円)であり、暴利というしかない。
この薬局を経営するA氏は、「大企業の手法を真似た。表示価格を掲載しているので詐欺ではない」と開き直っているが、ネット上では大バッシングが起きている。
「みんなが団結しようとしても、こういう奴が足を引っ張るのはどうにもならない」
「どう考えても詐欺だ」
「たまたま目立っただけで、こういう奴は他にもいるんだろうな。嫌になる」
また、このA氏は薬局を開業する前にも、同様の手法をしており、詐欺容疑で捜査が進行中でもある。悪徳商売の行く末に、多くの人が注目している。
マスクの高額販売。もはや過去のことのように思える事態がいまだ起きている韓国。模倣犯が出ないためにも、厳格な対処を期待したいところだ。
(文=サーチコリア編集部)
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