韓国道路交通公団が5月23日に発表したところによると、昨年に発生した歩行者事故は3万7611件で、このうち65歳以上の高齢者が被害者であるケースは全体の27.7%に相当する1万435件と集計されたことがわかった。
また、歩行者事故による死亡者は933人で、高齢者が558人と、全体の59.8%を占めていることがわかった。
高齢者による歩行者事故のタイプを分類すると、「横断中事故」が344人で最も多く、続いて車道通行(85人)、道端区域通行(21人)、歩道通行(6人)といった順だった。
このうち、「横断中事故」について詳細に調べると、「横断歩道内事故」が153人である一方、「横断歩道外事故」が191人に達していた。高齢者による歩行者事故の死亡者の34%が、無断横断をした際に事故に遭っているのだ。
ここに車道通行も合わせると、ほぼ半数の49.5%が交通法規に違反して道を渡るなどし、事故に巻き込まれている。
こうした事態に、韓国国内では「警察は車の運転者だけではなく信号無視の歩行者も取り締まらなければならない」「法は平等であるべきだ。信号無視など交通ルール無視の相手には、運転者と同様に強い処罰が必要だ」「これは本当に重要な問題だ」など、事故発生の主な原因となる交通ルール違反者に対して強い批判が上がっていた。
車や自転車など、多くの乗り物が走る道路において歩行者は最も危険な立場にある。それだけに、一人ひとりが十分注意する必要があある。
(文=サーチコリアニュース編集部)